
新入社員をダメにする「放置」と「他責」の悪しき習慣
1.見本を欠くベテラン社員の過ち
ベテランは、ミスや失敗を『指摘することが』自分の仕事、『指摘すれば改善される』と勘違いしがちです。しかし、本来の仕事はそうではありません。彼らは他の従業員の見本となることへの認識に欠けていると言えます。
本来であれば、部下の強みを引き出し、ミスや失敗をしそうであれば、フォローし、助けて、未然に防ぐこと。そして、再発防止がベテランの仕事です。
ミスや失敗の発生原因が何か、再発防止策は何かを新人と共に考え、共に実行すること。これこそが、新入社員にとっての「理想の見本」となるために必要なことです。しかし、このような対応が他の人への悪しき見本となって、職場環境は悪化していきます。
2.放置と他責が引き起こす負のスパイラル
この指導の失敗は、「三放し(教えっ放し、指示しっ放し、任せっ放し)」と呼ばれるように、放置することで生じます。三放しでフォローアップがないため、新人は何が正しいのか分からず、ただ不安を募らせるばかりです。
新人がミスや失敗をするまで待ち、感情的に怒り、叱責(しっせき)する。新人のミスは、ベテランの不適切な指導や指示が原因であるにもかかわらず、ベテランは新人のせいにするという、他責の姿勢が見られます。
このような悪循環が繰り返されると、職場全体のモチベーションが低下し、笑顔が消え、活気がなくなります。この状態は「店舗イメージ」を著しく悪化させ、求人広告などで良いイメージをアピールしても、実際に働く職場のイメージとのギャップが大きくなり、「早期離職」や「慣れた頃退職」につながってしまいます。

探求すべきは「何が正しいか」という本質
組織の持続的な成長にとって本当に大切なのは、個人のプライドや主観ではなく、客観的な事実に基づき、経営理念と照らし合わせて「何が正しいか」を追求することです。
組織の持続的な成長にとって本当に大切なのは、個人のプライドや主観ではなく、客観的な事実に基づき、経営理念と照らし合わせて「何が正しいか」を追求することです。
ミスや失敗が起こると、私たちは感情に流され、「あなたが間違っている」「私が正しい」と『誰が正しいか』を問いがちです。しかし、この主観的な思考は「犯人探し」に繋がり、問題の本質を見失います。重要なことは、法令遵守や経営理念といった客観的な基準に照らし、『何が正しいか』という視点で判断することです。
部下のミスや失敗を個人の責任として責めるのではなく、再発防止をチーム全体の問題として向き合うことが、持続的な成長には不可欠です。