「現金管理マニュアル」導入のすすめ 2.現金管理のポイントと対策

この記事の目次

効率的な現金管理の方法と実施ポイント

 効率的な現金管理は、経営の安定化とリスク軽減に寄与します。その方法は以下の通りです。

現金管理の実施ポイント

1. 現金:現金の種類を把握し、適切な管理を行う。

2. 釣り銭:レジ現金(釣り銭)の管理を徹底する。

3. 売上現金(レジ現金と金庫保管売上現金):定時と必要に応じて中抜きをして適切な管理を行う。

4. 小口現金:領収書、出金伝票と小口現金出納帳に記入し、小口金庫から出金する。

5. 金券:商品券、クーポン券や割引券などの金券は現金として取り扱う。

実施ポイントとしては、店舗や業務の特性を考慮し、効率的な管理を行うことが求められます。具体例として、毎時、毎日の現金残高の確認や精算作業を実施し、その結果を記録することが重要です。

店舗で管理する現金の種類

 店舗で管理する現金の種類は、以下の通りです。

店舗現金の種類

1. レジ現金(釣り銭、金庫保管釣り銭準備金含む)

2. 売上現金(レジ現金と金庫保管売上現金含む)

3. 金券(商品券、クーポン券や割引券などの金券)

このように分類することで、効率的かつ正確な現金管理が可能になります。また、会計処理や税務対応もスムーズになりますので、運営が円滑に行えるようになります。

レジ現金(釣り銭)の管理

レジ現金の管理には、以下のポイントがあります。

レジ現金(釣り銭、売上金)管理のポイント

1. 釣り銭:売上金に合った適切な金額の釣り銭を金庫から出金し、レジ内に保管する。

2. 定時・抜き打ちチェック:釣り銭の出し間違いや不正防止のためのレジチェックを定時と抜き打ちでチェックする。

3. 営業終了後のレジ締め:営業終了後にレジ内の現金を精算し、売上金と釣り銭に分け、その結果を記録する。

これらのポイントを押さえた管理で、釣り銭トラブルや不正行為のリスクを最小限に抑えることができます。

売上現金(レジ現金と金庫保管金)の管理

売上現金の管理には、以下のポイントがあります。

売上現金(レジ現金と金庫保管現金)の管理

1. 金庫の管理(営業終了後):釣り銭準備金と金券は金庫に保管し、金庫内現金残高をチェックし、その結果を記録して、金庫の施錠管理を徹底する。

2. 売上金の管理:毎日、売上金を確認、専用口座に入金をする。

3. 金庫の管理(翌営業開始前)前日の金庫内現金残高をチェックし、釣り銭準備金や金券を準備する。

4. 前日売上金の管理:前日の売上金が専用口座に正しく入金されたかチェックする。

これらのポイントに取り組むことで、売上現金の管理が効率的かつ安全に行えます。

小口現金の管理

 小口現金の管理は適切な状況で運営を行う上で重要です。

小口現金の管理ポイント

1. 小口現金出納帳:必ず作成し、すべての入金・出金を記録することが基本です。これにより、金額の把握と不正防止が可能となります。

2. 小口現金の管理:をレジから出金するのは厳禁とし、小口現金専用金庫に保管して管理者以外が出金できないように制限することで、不正リスクを軽減します。

3. 小口現金の定期的な精算金額と残高のチェック:定期的に金額、記録と証憑類をチェックし、不一致がある場合は速やかに原因を調査し、解決策を実施することが必要です。

4. 小口現金の勘定科目、使途や金額の正当性チェック:小口現金の使用目的と金額を確認し、適切な処理が行われているか、領収書の内容や支払先に抜き打ちで電話確認するなどのチェックをします。

5. 小口現金精算担当者と承認者、決裁者の分離: 店長と会計は別の人が担当するようにして、店長は会計担当者の小口現金の精算が正しいかをチェック、承認して上長に決裁を仰ぎ毎月の小口現金を確定します。

6. 税務会計との連携: 本社本部や税務担当者とも連携し、適切な税務処理を実施することも重要です。

小口現金管理ポリシーの策定と周知を徹底し、社内統制を強化すると効果的です。

金券や印紙類の管理

 金券や印紙類は現金と同様、適切な管理が求められます。

金券や印紙類の管理ポイント

1. 金券の棚卸とチェック:金券や印紙類の在庫一覧を作成し、定期的に棚卸やチェーンを行い、記録との一致を確認することが重要です。

2. 金券や印紙類の保管場所:専用の金庫に保管して管理者以外が出金できないように制限することで、不正リスクを軽減します。金券や印紙類の取扱いを確認し、適切な処理を実施します。

3. 不正利用や横領の防止策:店舗での金券や印紙類の管理は会計担当者が行い、店長が責任者としてチェックし、スーパーバイザー(SV)による月次現金監査で不正を防止します。

定期的なチェックと対策の検討を行うとより効果的です。

そして、現金管理は店長の重要な職務の一つでもあります。

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また、毎月の人事考課で店長の現金管理レベルや現金監査の結果を評価することも重要になります。

この評価がないと、現金管理や現金監査はやがて形骸化してしまい不正を生む原因にもなりますので注意が必要です。

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