第1回-商業経営の原理原則-1024x768.webp)
震災の月命日に自分を見つめる
「3.11 あの日を忘れない」原点回帰する習慣
小笠原さんは立ち止まらない。独自性の追求に心血を注いでいた時、かつて自らを絶望の淵に突き落とした「海」に、新たな可能性を見出しました。
海中で酒を寝かせ、熟成を深める「海中熟成プロジェクト」とのめぐりあい。これをコーヒー豆に応用したところ、旨味、酸味、香りといった味の骨格を成す成分が劇的に向上したのだ。負の記憶を宿した海が、比類なき価値を生む最高のパートナーへと変わった瞬間だったのです。
日本初となる「海中熟成珈琲豆」は、その希少性と物語性で瞬く間に人気を博しました。現在は豆やドリップパックとしても展開され、表面に自由なデザインを施し、裏面がはがき仕様となることで「手紙として送れるギフト」という新たな価値を確立。贈る側と受け取る側の双方に、海中熟成というロマンを届けています。
小笠原さんには、欠かさず継続している月次の習慣があります。毎月11日、東日本大震災の犠牲者へ祈りを捧げる月命日に、自らの理念と実務を徹底的に精査し、その妥当性を厳しく問い直す「自己内省」のひとときです。
「危機こそが人を、そして組織を成長させる。逆風に晒されても歩みを止めず、常に先を見据えて走りながら思考を深めること。私は月命日のたびに、既存の常識を疑い、真の価値とは何かを自問してきました。これからも、その真っ新な一歩で、まちの暮らしを鮮やかに彩り続けたい」
大難を乗り越えからこそ
最後に彼は、確信に満ちた表情で語りました。
「震災の試練に比べれば、このコロナ禍も乗り越えるべき経営課題の一つに過ぎません。むしろこれを好機と捉え、果敢に挑むべき時なのです」
どん底を知り、そこから大地を固め直して真の希望を掴み取ってきた、ある商人の魂の叫びです。
商いの原理原則
■商いの原理原則
売るということは
お客様との心の交流であり
人と人との付き合い
人間からすべてが始まる
「販売」とは、どのような営みでしょうか?
お金が普及する前の古代では、欲しいものを手に入れるための方法は物々交換でした。海の民と山の民がそれぞれの収穫余剰物を交換したことが始まりと言われています。
そこには異なる文化の交流があり、人と人の出会いがありました。つまり、売るということは、人と人の付き合いであり、心を通わせる営みにほかなりません。商いとは、人間の交流からすべてが始まる聖なる営みなのです。
ある一人のお客様の顔を心に浮かべ、その暮らしぶりを想い描きましょう。その人のために商品を仕入れたり、つくったりするとき、何を思い浮かべますか? 商取引によって得られるお金ですか? いいえ、きっとその人が喜ぶ笑顔でしょう。
そのお客様が来店して、その商品を手にとってくれたとします。そして、「そうそう、これが欲しかったの!ありがとう」と喜んで買ってくれる。そこにこそ商人の本当の喜びがあります。
そうした経験を、あなたもきっとお持ちのことでしょう。そんなとき、「売るって素晴らしい」「商いって素敵だ」と思いませんか。あなたが毎日携わっている販売とはそういう仕事なのです。
ピープル・ビジネスのことば
真のお客様数とは
商売では、一般的にお客様の“数”を「客数」と呼んでいます。英語では「Transaction Counter」(トランザクション カウンター)と呼ばれ、T/Cと略されています。意味は「取引数」でお客様数との取引数を客数としています。
その単語には下記の意もあります。
- Transaction(トランザクション)=(個人的な)交流、相互作用
つまり、店舗経営、ピープルビジネスにおいて「Transaction Counter」(トランザクション カウンター)とは、お客様と商人の心の交流数を指しているのです。心の交流の結果が、お客様の数としているのです。
※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。

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