【出店戦略】二等地でも利益を最大化!「だめ物件」に潜む優良立地の科学的な見極め方と家賃減額の交渉術|店舗立地と商圏 11

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夜の池袋サンシャイン60通りの繁盛立地風景。多くのチェーン店が立ち並ぶエリアは、人流調査や商圏分析における店舗出店戦略の重要なモデルです。視認性と集客力の高い一等地の特徴を把握するためのイメージ画像。
夜の池袋サンシャイン60通りの賑わい。多くのチェーン店が集まる繁盛立地では、精度の高い商圏分析と人流(動線)の把握が、出店成功の確実性を高めます。(出典:PIXTA / 著者:momo)

だめ物件の中に隠れる「優良物件」の見極め方と交渉術

 不動産市場において、誰もが良いと一目で納得する「希少物件」は、一般の市場に公開される前に、独自のネットワークを通じて極秘裏に取引が完了することが通例です。

そのため、インターネットやポータルサイト上に数多く流通し、手軽にアクセスできる物件情報の多くは、一見すると条件の悪そうな「だめ物件」に分類されるものです。

「希少物件」と「だめ物件」の見極め方

 ここで実務上極めて重要となるのが、TG(交通発生源:Traffic Generator)とPC(ポテンシャルクラスター:需要結合体)の有無を正しく見極める選定眼です。

TGとは、駅や大型商業施設、公共施設、主要なオフィスビルなど、それ自体が大量の人の動き(交通・人流)を発生させ、ターゲット層の生活動線の起点や終点となる源泉を指します。

一方、PCとは、ターゲット顧客が買い回るための異なる小売店や飲食店、サービス店舗が一定エリアに集中・集積し、顧客の買い回り行動を促し合う相乗効果の高いゾーンのことです。

重要なことは、前テナントの失敗が立地そのものにあるのか、あるいは営業力不足にあるのかを正しく見極めることです。

前テナントの営業課題に加えて、立地本来が持つTG(交通発生源)や動線のポテンシャル、PC(ポテンシャルクラスター:需要結合体)などの需要結合が温存されていることを見抜くことができれば、その物件は一瞬にして「隠れた優良物件」へと変貌します。

「不人気」は家賃交渉の強力なカード

 立地上の優位性が客観的に低いとされる物件は、ビルオーナーや貸主に対して大幅な「家賃引き下げ交渉」を行うための極めて強力な武器になります。

貸主側も長期の空室リスクを抱えているため、誠意と熱意を持った具体的な事業計画の提示に加えて、科学的な売上予測を背景にした適正な賃料交渉を行うことで、あなたの希望する賃料水準まで引き下げてもらえる確率は劇的に高まります。

現地徹底調査で「真の価値」を確定させる

 インターネットに流通している情報から冷静に初期分析を行った上で、さらに地図やグーグルのストリートビューでの確認に加え、実際に現地へ足を運び実査をすることで、真の立地ポテンシャルを多角的に評価できます。

「誰でも良いと思える立地」の物件で、簡単に決定してしまわないこと、科学的診断と現場の確認を積み重ねることで、失敗しない出店が実現します。

林原 安徳

この記事を書いた人

林原 安徳

店舗立地・売上予測コンサルタント 有限会社ソルブ 代表取締役 埼玉県出身。東京大学農学部卒業、農学士。1990年日本マクドナルド(株)退社。1994年立地理論SORBICS(ソルビクス)を完成。日本初の「立地と売上予測」専門のコンサルティング会社(有)ソルブを設立。

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