【この記事の概要】
「店長が知っていると得する立地の応用」
繁盛立地入門に続き、さらに、繁盛立地を紐解きます。立地と聞くと本社本部の仕事で店舗とは無関係のように思われがちですが、立地の改善は、現場でおこないます。個人店もチェーン店も、商圏の潜在購買力を最大限獲得する店舗経営があって成り立ちます。そのために必要なアクションを中心に店長に実践をしてほしいことを解説します。
繁盛立地の紐解き【目次】
1.チラシの配布法を間違っていませんか?
「チラシ・クーポン券の役割とそれを活かした各マーケットの攻略法」
あなた店のマーケットは儲かるマーケット?それとも、危険、もしくは要注意のマーケット?店舗前で、チラシやクーポンを配れば良いと単純に考えているとしたら、それはとても危ないことです。自店舗が所属している「マーケット」によって、配って良い場所とそうではない場所があるのです……
2.看板の置き方で変わる立地の良否
「看板の設置の仕方で、どれだけ売上に影響を与えるでしょうか」
お店の看板は何のために作られているか、ご存知ですか?「看板はお店の存在を知らせるもの」、これが最も重要なことです。店がどこにあるのか見つけることさえできないのなら、お客様がほとんど来ないかもしれません。立地では、6つの観点で視界性を考え、視界性を改善……
3.正しい商圏設定と効果的な商圏の攻略法
「足元商圏とは?商圏とは?何か」
あなたは足元商圏を大切にしていますか?「うちの店は遠くからでもお客が来るから大丈夫だ」などと思っていませんか? そもそも、「足元商圏」や「商圏」とは何でしょうか?大々的な調査ができないお店にこそ、商圏の攻略法を覚えて、実践してほしいこと……
4.競合と自社競合、自ブランド競合について知っておこう
「あなたの店舗にとって最大のライバル、競合はどのお店ですか?」
競合は経営に大きな影響を与えます。マクドナルドでも同様です。マクドナルドから競合が消えた日。その後、新たに生まれた大きな競合。近隣の店舗同士で顧客を奪い合う「カニバリゼーション(共食い)」をしない出店戦略……
5.『マクドナルドの教訓』入りやすい店。入りにくい店。
『立地評価で同じ失敗を繰り返したマクドナルドの教訓』
死活問題に直結する立地評価の盲点「心理的制約のある店、少ない店」。店舗の立地を選ぶ際、商圏を分析したり、地理的なことだけに目が行きがちで、物件というハコ、つまり店という構造物そのものや店の敷地の間口までの評価は見落としがちです。この間口は入店時の心理的制約で「入りやすい店。入りにくい店」となる重要な……
6.好立地にも、なぜか、いつまで経っても売れない…「その教訓を忘れ、繰り返された失敗」
「教訓を忘れ、繰り返された失敗」
看板や間口の改善などの投資をするも限界から得た教訓から数年後、当時、入手できる最高の立地への出店に幹部の多くが、都内売上水準を大きく超える月商を予測し、達成を誰もが信じて疑わなかった。それに水を差し、社長ら皆をア然とさせた『出店調査部』の売上予測は……