本連載記事 | 目次 | 前の記事 | 次の記事 |
泥臭い商売の原点。1円の重みと非常識への挑戦「当たり前ではないことへの挑戦」
泥臭い商売の原点「1円と信用の重み」
ピープル・ビジネスは別名ペニービジネスとも呼ばれ、「1円をかき集める泥臭い商売」と解釈している。
米国も日本も、同様に1円の大切さと重みを知って、1円の売上と利益を獲得することの難しさや大変さを店舗経営の実務で教えている。
1円、足りなければ、自動販売機でジュースを買うことも、電車やバスにも乗ることができない。子どもの頃、お小遣いをもらって駄菓子屋さん(今の時代はコンビニエンスストア)でも、時にはおまけしてくれたこともあるが同様です。電子商取引が中心の現在なら、なおさらのこと。
経営者は、工場の床にネジ、厨房の床には食材が落ちているのを見て「お金が落ちいる」とよく言う。それは、1円の重みと共にそれぞれの原価を知っており、その仕入れ代金の支払いから金額を覚えているからだ。
日本マクドナルド元社長原田 泳幸氏は「1円の大切さを知り、5,000億円のスケール感を持つ」。創業者の藤田田氏は、創業時から鉛筆やコピー用紙、1枚の取り扱いまで厳しく教えていた。同じ会社で経営者は違えど、その原点は同じ1円の重みであった。
商売マインドの実践とは正にこのことで、“感情の無いお金”や“商品などの物”を大切に扱うことができて、初めて”感情のある人間”も大切にすることができることを前提に