【伝統を活かす店舗経営の極意】古くて新しい価値が顧客を呼ぶ|商業経営の原理原則 16.

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「古くして新しきもののみ、永遠にして不滅」と刻まれた看板。経営指導者・新保民八氏の哲学を示すこの言葉は、伝統的な「在り方」と革新的な「やり方」を両立させる重要性を説き、店舗経営者が目指すべき商いの不変の真理を象徴します。
「古さ」と「新しさ」の相克ではなく、融合。この原理原則を理解することが、時代に選ばれ続ける店の条件です。

古くして新しき
もののみ永遠不滅

事業とは、いくら在り方が成熟していても、経営手法が革新性を失えば滅びる。

 「日本の伝統を支えてきた織元さんへの敬意を持ちつつ、海外での認知をさらに高め、アート性の高い作品にも挑戦したい」というビジョンを聞き、思い出した言葉がある。

古くして古きもの滅び
新しくして新しきものまた滅ぶ
古くして新しきもののみ
永遠にして不滅

これは商業界ゼミナール草創期の指導者、新保民八の言葉。戦前戦後にかけて、広告宣伝の第一人者としても名高かった経営指導者である。

いったい何が古く、何が新しいのだろうか。各行前半のそれは伝統や歴史であり、思想や技術の熟成度といった経営の “在り方”を指す。後半のそれはビジネスモデルや経営手法、つまり経営の“やり方”を指している。

事業とは、いくら在り方が成熟していても、経営手法が革新性を失えば滅びる。一方、経営手法が革新的であっても、在り方が未成熟であればやはり滅びる。唯一、永遠にして不滅たりうるのは、時代のニーズをとらえた革新的な経営手法と、伝統に裏打ちされた在り方の組み合わせのみだと、新保はいう。

(商い未来研究所・笹井清範

笹井 清範

この記事を書いた人

笹井 清範

商い未来研究所代表 「商業界」元編集長 商い未来研究所代表。「商業界」元編集長。一般財団法人食料農商交流協会理事。協同組合連合会日本専門店会連盟理事事務局長。2020年7月、中小事業者と関わる人たちへの支援を目的に「商い未来研究所」設立。

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