GW後の食中毒・事故を防ぐ店舗防災|店舗防災のすすめ 2026年5月編・リスク管理・危機管理マニュアル

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リスク管理店舗経営# SVマニュアル# おすすめ# クレーム対応# リスク管理# 不正・犯罪防止
5月に多発する店舗への自動車突っ込み事故。予期せぬ外部リスクへの備えは、経営者の「危機管理能力」そのものです。駐車場の安全点検やBCP策定は、顧客と従業員の安全を最優先する経営判断であり、一瞬の事故による経営破綻を未然に防ぐ一助となります
一瞬の事故が一生の経営を奪う。GW明けの多忙な時期こそ、駐車場の安全対策とリスクマネジメントを経営の最優先事項として再確認してください。(出典:photoAC / 著者:げたみ)

5月に多発する店舗リスク:事故・食中毒・火災の傾向と対策

 統計的に見て、5月には店舗経営を揺るがす特有のリスクが潜んでいます。競合他社が油断している今こそ、以下のポイントを重点的に点検しましょう。

1. 自動車の店舗突っ込み事故と駐車場トラブル

 5月は年間で自動車の単独事故による死者数が最も多い月です。

  • 要因:行楽による不慣れな運転、暖かさによる居眠り・漫然運転。
  • 対策:駐車場へのIN、OUTのしやすさ、駐車スペースの車止め、看板の視認性再点検。特にGW明けのサンデードライバーの動きに注意が必要です。

2. 急激な気温上昇に伴う「食中毒」の発生

 最高気温が25℃を超える「夏日」が増える5月は、細菌の増殖が活発になります。

  • 要因:保冷剤の使用不足、テイクアウト商品の温度管理ミス。
  • 対策:冷蔵設備の温度記録の厳格化、調理スタッフの「徹底した手洗い」の再教育。

3. 未熟練スタッフによる労災と腰痛

 4月に採用された新人が現場に慣れ始め、油断が出る時期です。

  • 要因:包丁の扱いや火の不始末、腰に負担をかける無理な荷運び。
  • 対策5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動の再徹底。納品作業時の「正しい持ち上げ方」の指導。5Sの詳細はこちら

4. エアコン使い始めの火災リスク

 暑くなり始める5月、冷房を稼働させる際にトラブルが発生しやすくなります。

  • 要因:内部の埃、配線の劣化、洗浄液の残留によるショート。
  • 対策:本格稼働前の試運転と、専門業者による点検。

今月のBCP実践:店舗と商品・設備を守り、営業再開を早める具体策

 今月のBCPとしては、「店舗と商品・設備を守り、営業再開を早める」取り組みの一例を示しますので、実行してください。

  1. 店舗のリスク点検(地震・水害・火災):ハザードマップ確認、什器・棚の固定、浸水対策を実施。
  2. 保険と契約の見直し:火災・地震・水害補償の有無を確認。
  3. 在庫と設備の保全策:高所保管や耐水容器利用、冷蔵設備の停電対策(発電機・保冷剤)。
  4. 停電・断水時の対応マニュアル:営業を継続する最低限の資源を明記。

ここまでできれば、「店を守る」BCPが形になります。

「店を守る」BCPを社内で徹底する機会をとらえて、社員の家族の安全点検、従業員の家庭での避難準備にまで踏み込んで確認するのです。車の両輪のように、家庭の安全安心が確保できるとともに、職場の安全安心に真剣に配慮できるようになるでしょう。

吉田明生

この記事を書いた人

吉田明生

防災・危機管理コンサルタント 一般社団法人 災害防止研究所 代表理事 元陸上自衛隊第11旅団長、元ゆうちょ銀行社長特命担当顧問 陸上自衛隊にて方面総監部の幕僚長などを歴任、富士学校や幹部学校で教育・研究に携わる。後にゆうちょ銀行社長特命担当顧問として東日本大震災後のBCP見直し、危機管理や組織管理等に従事。 2018年、般社団法人災害防止研究所代表理事に就任。毎年9月に東京ビッグサイトで防災グッズ大賞展を主催。 ※苗字の「吉」は「土」に「口」が正式の表記。

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