
5月に多発する店舗リスク:事故・食中毒・火災の傾向と対策
統計的に見て、5月には店舗経営を揺るがす特有のリスクが潜んでいます。競合他社が油断している今こそ、以下のポイントを重点的に点検しましょう。
1. 自動車の店舗突っ込み事故と駐車場トラブル
5月は年間で自動車の単独事故による死者数が最も多い月です。
- 要因:行楽による不慣れな運転、暖かさによる居眠り・漫然運転。
- 対策:駐車場へのIN、OUTのしやすさ、駐車スペースの車止め、看板の視認性再点検。特にGW明けのサンデードライバーの動きに注意が必要です。
2. 急激な気温上昇に伴う「食中毒」の発生
最高気温が25℃を超える「夏日」が増える5月は、細菌の増殖が活発になります。
- 要因:保冷剤の使用不足、テイクアウト商品の温度管理ミス。
- 対策:冷蔵設備の温度記録の厳格化、調理スタッフの「徹底した手洗い」の再教育。
3. 未熟練スタッフによる労災と腰痛
4月に採用された新人が現場に慣れ始め、油断が出る時期です。
- 要因:包丁の扱いや火の不始末、腰に負担をかける無理な荷運び。
- 対策:5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動の再徹底。納品作業時の「正しい持ち上げ方」の指導。5Sの詳細はこちら
4. エアコン使い始めの火災リスク
暑くなり始める5月、冷房を稼働させる際にトラブルが発生しやすくなります。
- 要因:内部の埃、配線の劣化、洗浄液の残留によるショート。
- 対策:本格稼働前の試運転と、専門業者による点検。
今月のBCP実践:店舗と商品・設備を守り、営業再開を早める具体策
今月のBCPとしては、「店舗と商品・設備を守り、営業再開を早める」取り組みの一例を示しますので、実行してください。
- 店舗のリスク点検(地震・水害・火災):ハザードマップ確認、什器・棚の固定、浸水対策を実施。
- 保険と契約の見直し:火災・地震・水害補償の有無を確認。
- 在庫と設備の保全策:高所保管や耐水容器利用、冷蔵設備の停電対策(発電機・保冷剤)。
- 停電・断水時の対応マニュアル:営業を継続する最低限の資源を明記。
ここまでできれば、「店を守る」BCPが形になります。
「店を守る」BCPを社内で徹底する機会をとらえて、社員の家族の安全点検、従業員の家庭での避難準備にまで踏み込んで確認するのです。車の両輪のように、家庭の安全安心が確保できるとともに、職場の安全安心に真剣に配慮できるようになるでしょう。