【生産性向上】「雑巾がけの美談」が店を潰す?根本原因を断つ視点変革の6ステップ|佐藤勝人の実践的リーダーシップ論 21

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人材育成育成・研修# おすすめ# トピックス# トレーニング# リーダーシップ# 人手不足対策
飲食店の損益改善と生産性向上の相関図を解説する佐藤勝人。表面的な対処ではなく、岡田卓也氏の革新性に通じる「根本原因の解決」を説く。投資回収(ROI)を最大化させるための設備投資と判断基準を指し示す。
「毎日床を拭く努力を美談にするな。天井裏の配管を直す投資判断こそが、未来の利益を創る。根本原因から逃げない経営を貫け」(出典:サトーカメラ / 著者:佐藤勝人)

4. 【事例と理論】設備投資とROI(費用対効果)の考え方

 根本解決には、しばしば設備投資やシステム導入が伴います。ここで「今はコストをかけられない」と考える店長も多いでしょう。しかし、投資回収(ROI)の視点を持つことで、判断は変わります。

飲食店におけるDX・省人化の事例

 例えば、人手不足に悩む飲食店が「モバイルオーダー」を導入する場合を考えてみましょう。

  • 課題: ピーク時に注文取りにスタッフが追われ、料理の提供が遅れる。
  • 道具の変更: モバイルオーダーシステムの導入(設備投資)。
  • 行動の変容: スタッフは「注文を取る作業」から解放され、「料理を運ぶ」「お客様に声をかける」といった、より付加価値の高い行動に注力できるようになる。
  • 結果: 客回転率が向上し、スタッフの移動距離が削減され、少ない人数でも高いサービス品質で店が回るようになる。

これは「雑巾がけ」をやめて「配管を直した」事例と同じです。初期投資はかかりますが、それによって得られる「人件費の削減」と「売上の向上」は、中長期的に見て確実な利益をもたらします。

5. まとめ:未来の利益のために、今、根本原因と向き合う

「視点を変える」ということは、自分とは異なる属性や立場の切り口で現場を見つめ直すことです。そうすることで、今まで「当たり前」だと思っていた不便な「道具」や「仕組み」の欠陥が見えてきます。

「雑巾がけ」を頑張っているスタッフを褒めるのも大切ですが、それ以上にリーダーがすべきことは、彼らが「雑巾がけをしなくて済む環境(道具)」を創り出すことです。

短期・中期・長期で対応を計画し、根本解決を図る。その決断と行動が、スタッフの意識を変え、最終的な結果を劇的に変えていきます。

あなたの店で、毎日「油拭き」を繰り返している箇所はありませんか? その根本にある「壊れた配管」から目を逸らさず、未来の利益を創るための視点変革を、今日から始めてみましょう。

佐藤 勝人

この記事を書いた人

佐藤 勝人

日本販売促進研究所 商業経営コンサルタント・サトーカメラ株式会社 代表取締役副社長 栃木県出身。1988年家業のカメラ店の業態を変え社員ゼロからスタート。ダイヤモンド・チェーンストアからは「最強ローカルチェーン」、日経トップリーダーは「顧客一体化経営の模範店」、日経ビジネスでは「最強サトーカメラ」と評価を受ける。

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