【業務改善】指示待ちを自走組織に変える!道具から始める仕組み化と設備投資|佐藤勝人の実践的リーダーシップ論 22

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人材育成育成・研修# おすすめ# トピックス# トレーニング# リーダーシップ# 人手不足対策
店舗ビジネスの属人化解消や根本解決について思索する佐藤勝人。がんばりの美談に潜む欺瞞を指摘し、無駄を削ぎ落とした計画的な設備投資と業務改善による経営改革を提唱する。
「現場の『がんばりの美談』を排し、本質的な根本原因の解決を深く見つめる佐藤勝人」(出典:サトーカメラ / 著者:佐藤勝人)

「がんばりの美談」を疑え!生産性を停滞させる「問題先送り」の病理

油拭きの雑巾がけを称賛する「欺瞞(ぎまん)」に気付くべき理由

 店舗経営において、スタッフが自発的に「美談」のようなトラブル解決をしたとき、私たちはつい「よく頑張ってくれた!素晴らしい!」と称賛してしまいがちです。

たとえば、「天井から垂れてくる油で床が毎日汚れるのを、あるスタッフが毎日自発的に雑巾がけして綺麗にしてくれている」というエピソードがあったとします。一見すると、非常に熱心なスタッフの感動的な美談に見えるでしょう。

しかし、経営者や店長としての本質的な視点から言えば、「ちょっと待って、そもそもなんで毎日雑巾がけをしなければいけないのか?」と疑ってみることも必要です。

毎日油を拭く行動は、素晴らしいがんばりです。しかし、その裏にある「天井から油が漏れている」という根本的な問題を放置したまま美談として称賛することは、一種の欺瞞に他なりません。美談によって不完全なシステムが隠蔽され、スタッフの精神的・肉体的な負担が見えなくなってしまうのです。

店舗経営者が真に取り組むべき「根本原因の解決(Root Cause Analysis)」

 本当に優れた店舗経営とは、派手なドラマや美談が起きない経営です。誰がやっても、普通に、トラブルなく、高いクオリティで業務が回る「静かな店舗」こそが目指すべきゴールではないでしょうか。

目の前のトラブルにその都度対処する「絆創膏を貼るような対応」を止め、問題の「根本原因」を特定し、解決へと動くことが必要です。

  1. なぜ床が汚れるのか?:天井から油が垂れてくるから
  2. なぜ油が垂れてくるのか?:天井裏の配管が老朽化して漏れているから
  3. なぜ漏れたままなのか?:配管工事をすると費用がかかるため、問題先送りにしてきたから

このようになぜを繰り返し、根本原因が「スタッフの不注意」ではなく「古い配管設備そのもの」にあると特定したら、そこに対して計画的なアプローチをする必要があります。

もちろん、予算の兼合いで今すぐ工事ができない場合もあるでしょう。その場合でも、「いつまでに予算を確保し、どう工事を完了させるか」をロードマップに落とし込んでおくことが大切です。

それなしで目先の対処だけで済ましていると、現場はいつまでも疲弊し、結果として生産性の停滞を招いてしまいます。

佐藤 勝人

この記事を書いた人

佐藤 勝人

日本販売促進研究所 商業経営コンサルタント・サトーカメラ株式会社 代表取締役副社長 栃木県出身。1988年家業のカメラ店の業態を変え社員ゼロからスタート。ダイヤモンド・チェーンストアからは「最強ローカルチェーン」、日経トップリーダーは「顧客一体化経営の模範店」、日経ビジネスでは「最強サトーカメラ」と評価を受ける。

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