【業務改善】指示待ちを自走組織に変える!道具から始める仕組み化と設備投資|佐藤勝人の実践的リーダーシップ論 22

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飲食店や小売店の店舗マネジメントを熱く講義する佐藤勝人。精神論や叱る・褒めるといった感情論の指導から脱却し、道具や仕組みを変えることでスタッフが自発的に動き出す手法を解説する。
「スタッフの『感情』に頼るマネジメントから脱却し、仕組みで動かす重要性を説く佐藤勝人」(出典:サトーカメラ / 著者:佐藤勝人)

視点が変われば思考が変わる[連鎖の順序1→2]

 最初の「視点の変更」は、「入社一年生のアルバイトでもできる方法」や「力に自信がない女性でも簡単にできる方法」というように、「〇〇にもできる方法」という切り口で考えることです。

自分が得意な領域からあえて視点を外すことで、これまでの当たり前を疑うようになります。視点が変わると「もっとこうすれば効率が良くなるはずだ」と思考が変わり、それまでの窮屈なやり方から、新しいシステムや仕組み、ルールを取り入れたいという欲求が自然と湧いてきます。

道具が変われば行動・意識が変わる[連鎖の順序3→4→5]

 思考が変わったら、次に行うのが「道具を変える」ことです。ここでいう道具とは、単なる清掃用具や調理器具だけでなく、「店舗のシステム、ITツール、オペレーションのルール」といった、業務を動かす全ての「仕組み」を指します。

道具が変わると、スタッフの行動は自動的に変わります。なぜなら、その道具に合う行動を道具のほうが求めてくるからです。

例えば、手書きの伝票(アナログな道具)から、スマホを使ったモバイルオーダー(新しいデジタル道具)に変えたとします。すると、スタッフは「注文を聞き間違えないように注意深くメモを取る」という行動から、「テーブルの番号を確認し、料理をスムーズに運ぶ」という行動へと自動的にシフトします。

行動が変わると、以前との仕上がりの差やスピードが目の前に「見える化」されます。この変化を自ら体験することで、スタッフの意識も自然と変化を受け入れ、最終的に「もっと良くしよう」という自発的な意識へと成長していくのです。

結果が変われば再び新たな視点へと循環する[連鎖の順序6]

 こうして行動と意識が変化すれば、店舗全体のサービス品質や生産性が向上し、売上や顧客満足度といった「結果」が変わります。

そして変わった結果を体験したスタッフや店長は、さらに上のステージを目指して「再び1の新しい視点」を持ち、この6つのポイントによる循環をぐるぐると回し始めるのです。

今まで一から十まで指示命令で動かしていたのであれば、まずはその指示を半分に減らしてみる。10叱っていたのを3ぐらいに抑えてみる。その代わりに、この「道具(仕組み)から変える成長サイクル」の力を信じて、現場に浸透させていくことが必要なのです。

佐藤 勝人

この記事を書いた人

佐藤 勝人

日本販売促進研究所 商業経営コンサルタント・サトーカメラ株式会社 代表取締役副社長 栃木県出身。1988年家業のカメラ店の業態を変え社員ゼロからスタート。ダイヤモンド・チェーンストアからは「最強ローカルチェーン」、日経トップリーダーは「顧客一体化経営の模範店」、日経ビジネスでは「最強サトーカメラ」と評価を受ける。

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