【内部不正】続・食品偽装はなぜ繰り返される?【ミニストップ消費期限偽装】フランチャイズの闇?見逃された”悪魔の囁き”

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商品の背面に印字された消費期限「2023.01.14」を指で指し、厳格に確認している様子。食品衛生法に基づく顧客との約束である期限表示と、シールの貼り替えや二重貼りといった安易な偽装が経営を破滅させるリスクを想起させる。
消費期限は、個人の感覚で判断するものではなく、法律で定められた「絶対のルール」である。シールの貼り替えという一瞬の迷いが、長年積み上げた店舗の信頼を根底から破壊する「終了確定」の引き金となる。
出典:イラストAC・著者:pasta

現場に忍び寄る「悪魔の囁き」、見逃された不正のサイン

 過度な利益追求のプレッシャーに晒され、目の前の経営状況をなんとかしようと模索する中で、見えない「悪魔の囁き」が聞こえてくるのではないでしょうか。

それは、以下のような思考のプロセスだったのかもしれません。

店舗担当者

本来なら値引きや廃棄をしなければならない商品も、食べるには問題ない(はず)。

店舗担当者

商品に貼ってある価格シールに消費期限が印字されていて、時間が過ぎるとレジを通らない。それなら…。

こうした思考から生まれたのが、以下の二つの手口だと考えられます。

店舗担当者

本来のシールの上に、消費期限の長いシールを貼っちゃえ!

店舗担当者

作った時点より、時間が経ってからシールを貼ろう、そうすれば商品の寿命が延びる!

このような安易な不正行為は、今やスーパーでも通用しません。もしそんなことをしたら、パートさんやアルバイトさんの格好のSNSネタになり、一気に世間にバレて「終了確定」です。

やまとマン社長

今回は店舗ではなく、本部の査察で発覚したということですが、そのきっかけは、

「内部告発」

または、

② あまりに分かりやすい「シールの二重貼り」による客からの通報だった。

と予想されます。②ならオーナーの指示だろうから、より罪は重いでしょう。

不正を生まないビジネスモデルと予防策

 今回のような不正を防ぐためには、廃棄ロスそのものを減らすためのビジネスモデルを導入することが不可欠です。

ロス削減と利益を両立する「ツーオーダー」モデル

 廃棄ロスを根本的に減らすためのモデルとして、弁当チェーンの「ほっともっと」やハンバーガーチェーンのマクドナルドが導入している「ツーオーダー」や「予約注文」があります。「ツーオーダー」とは、お客様からの注文が入ってから調理を開始する方式で、作り置きをしないため、常に出来立てを提供でき、廃棄ロスを大幅に削減できます。

「予約注文」もまた、ロス削減に大きく貢献し、人件費コントロールもしやすい有効なビジネスモデルです。事前に注文数を把握できるため、食材の仕入れや調理量を正確に調整でき、無駄な廃棄をほぼゼロにすることが可能です。

特にクリスマスケーキやおせち料理など、需要が予測しやすい季節商品で広く採用されており、最近では弁当などの日常的な商品でも、オンラインやアプリを通じた予約注文システムを導入する店舗が増えています。

かつて見込み生産での「作り置き(ビンストック)方式」だったマクドナルドも、2005年以降、注文ごとに製造する「メイド・フォー・ユー」と呼ばれる「オーダーメイド方式」に変更しました。その結果、商品廃棄量は導入前のほぼ半減となり、大きく利益に貢献し、健全な経営努力が実を結ぶ好例となっています。

※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。

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