【日本初のピザデリバリー誕生秘話】一号店アルバイトが語る商売の原点|ドミノ・ピザとスターバックス 1.ドミノ・ピザとの出会い

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「経営理念」の文字の前に並ぶ人形たち。ドミノ・ピザが学生アルバイトにまで徹底した「30分以内にお届けし、適正な利益を得る」というMission Statementを体現し、組織の方向性を一致させる経営の在り方を示しています。
学生バイトに「3歩以上は小走り」を徹底させた経営理念の力。明確な道標(ミッション)があれば、現場は自走し、顧客に感動を与えることができます(出典:photo-AC / 著者:物撮りBOX)。

人生に影響を及ぼすことになった経営理念との出会い

経営理念の徹底を学生アルバイトまで求める妥協なきビジネスの姿勢 

 オープン前の研修はやり方の理解が中心に展開されており、自ずと意識も仕事ができるようになることに向くわけだが、私が何よりも印象的だったのがMission Statement(行動指針)だった。

『熱くて素晴らしいできばえの美味しいピザを30分以内にお届けし、公正な価格で適正な利益を得る』

初めて触れた明確で具体的な行動指針を有する企業だった。その行動指針を自らが実践することがドミノ・ピザのビジネスの本質なのかと緊張したことを覚えている。

加えてMission Statementを体現するための時間を常に意識するという「H・T・A – Heightened Time Awareness」「HUTSLE!」のポリシーはワクワク感を高めた。

「H・T・A」とはオーダーからオーブンインまで3分、デリバリー完了までは23分といったオペレーションの各パート毎に目標タイムが設定されており、これらをクリアすることで30分以内のデリバリーを実現させるものだった。

「HUSTLE!」とは“3歩以上は小走りする”ことで時間と生産性を高める意識とハキハキした言動を通じて周囲に対するイメージアップを図ったポリシーだった。

ここまで細かく学生アルバイトに求めることは正直驚いたが、これによりデリバリー先でも玄関口まで小走りする習慣ができた。

研修を通じて改めてMission Statementを眺めてみると、これをいつも実現するためにポリシーを体現し、スキル習得することの大切さがよくわかった。これまで触れることのなかった企業理念というものは、目指す姿を明確に描くことでき、実践が容易でブレずに前進していくための道標なのだと感じた。

このMission Statementとの出会いが今後の自分の活動に大きな影響をもたらすこととなるなんて、思っても見ないことだった。

※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。

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