【倒産過去最多】値引きの罠を打破する売上・利益向上マニュアル|トレンドに学ぶ反省と教訓

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専門料理店や専門居酒屋の主力メニューをイメージした、皿に盛られたジューシーな鶏の唐揚げ(ザンギ)とレモン。安易なディカウント路線に逃げることなく、商品の打ち出し方や見せ方の工夫で適正価格を維持するメニュー戦略の象徴。
顧客が思わず注文したくなるような魅力的な商品の見せ方と適切な粗利の確保(出典:Adobe Stock / 著者:gontabunta)

陥りがちな「2つの罠」|安易な値引きと新商品・ブームへの依存

 売上が低迷し、資金繰りが悪化してくると、多くの店舗が焦りから「即効性がありそうな手法」に飛びつきます。しかし、経営哲学のない安易な選択は、店舗の破滅を急がせる結果になりかねません。特に警戒すべき「2つの罠」があります。

罠その1:安易な値下げ(ディスカウント)戦略の危険性

「客数が減ったから、ドリンクを10%値下げの販促キャンペーンをしよう」「クーポンをたくさん配布して集客しよう」という安易な低価格路線は、最も危険な選択肢です。

コストがこれだけ高騰している中で値引きをすれば、単純に売上が減り、営業利益や粗利が劇的に削られます。失った利益を補填するためには、これまで以上の回転率や圧倒的な客数を確保しなければなりませんが、人手不足の現場にそれを処理するオペレーションの余力はありません。

値引きで自らの売上や利益を減らして苦しまないためには、価格を据え置いたまま、顧客が思わず注文したくなるような商品の見せ方や打ち出し方の工夫が必要です。具体的な打ち手は、【商品の販売戦略・集客売上アップ術】および、トレンドを捉えて単価を上げる手法を解説した【ギルティ、増量、メガ盛り、飯テロでの差別化戦略!市場トレンドで顧客を掴む秘訣】で詳しく解説しています。

経営の鉄則

競合他社との「不毛な価格競争」に巻き込まれた小規模店舗は、資金力で勝る巨大資本に必ず淘汰されます。安易な値下げではなく、適正な価値を伝えて適切価格で販売し、適切な粗利を確保することこそが店舗経営の基本です。

罠その2:商品依存・ブーム商品の落とし穴

「既存のメニューが売れないから、今流行りの新商品を導入しよう」と考えるのも大きな間違いです。

過去の高級食パンブーム(【栄枯盛衰】高級食パンブームの教訓|閉店ラッシュの裏側に隠された消費者ニーズの変化と生き残り戦略)や、焼肉ブーム、から揚げブームの急速な衰退事例を見れば明らかなように、ブーム商品は一時的な集客フックにはなっても、消費者のニーズが変化すれば一瞬で閉店ラッシュを迎えます。

何より、「既存商品が十分に売れていない、磨かれていない店」が新商品を投入したところで、オペレーションが混乱し、調理効率が下がるだけで長続きしませんし、お客様満足度が低下して固定客を失いかねません。商品そのものに依存するのではない、店舗の本質的な魅力を高めるアプローチが必要です。

ピープル・ビジネス・オンライン編集部

この記事を書いた人

ピープル・ビジネス・オンライン編集部

飲食・小売・サービス業に特化した課題解決型のビジネスメディア(ソリューションズ・ビジネス・メディア)ピープル・ビジネス・オンライン編集チームです。 私たちは、事業領域で「人の成長」を軸に従業員の成長を業績向上につなげるノウハウや実践的コンテンツを提供し、大手チェーンの事例から中小店舗の悩み解決まで現場目線の情報発信を通じて、現場の課題を具体的に解決するツールや機会を提供してまいります。

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