人口減少や物価高騰に悩む中小店舗にとって、巨額の広告費は現実的ではありません。しかし、現場にある「知恵」と「お客様との絆」を活かせば、コストをかけずとも売上を劇的に伸ばし、地域に愛される店へと進化できます。
💡 コスト0円の販促術:アンケートや参加型企画で、お客様を「ファン」に変え売上を1.5倍にする具体策
✅ 地域イベントの成功法則:予算ゼロでも開催可能。近隣店舗や住民を巻き込み、街の活気を生む仕掛け
✅ 持続可能な収益構造:価格競争に依存せず、独自の付加価値と信頼関係で利益を守り抜く経営戦略
元スーパー経営者の視点から、実体験に基づいた「今すぐ実行できる」成功事例を紐解き、地域密着型店舗が逆境を勝ち抜くための具体的な生存戦略を徹底解説します。
消費者の声を簡単に集める画期的なアイデア
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)が持続可能な消費行動の促進を目的に考案したスーパーなど小売店での「買い物カゴ投票」によって顧客から意見収集し、店を消費者目線でつくるアイデアが注目されています。
「買い物カゴ投票」とは、スーパーから顧客への二択の質問に対して、買い物客が「YES」か「NO」のかご置き場にカゴを返却して回答が行なえるシステムで、買い物客はカゴの返却場所を選んで意見を示すことができます。
これにより、買い物客は手軽に意見を伝え、スーパーはそれを参考にサービスなどを改善できるメリットがあり、顧客が手軽に参加できるスーパーと顧客の新しいコミュニケーション手段と言えます。
従来のアンケートは手間やコストがかさみ、回答者も構えがち。一方、カゴ投票ならお客様が自然に意思表示でき、生の声を得やすいのが特徴です。選挙の出口調査と似て非なるアプローチが興味深いですね。
それでは、「買い物カゴ投票」によるアンケートや意見投票のメリットを考えてみましょう。
◆「買い物カゴ投票」によるアンケートや意見投票のメリット
・口コミ・FUN効果:「自分の投票で店が変わるかも」という期待感や話題性からリピーターを育み、口コミによって新規顧客の獲得も期待できる。
・アンケート・市場調査コストの削減:事実上0円。お客様意見回収のコストの削減もできる。専門業者を使う調査と比べて低コストで早く、店内スタッフだけで実施できる。
・お客様のリアルな意見や反応の収集:買い物直後ゆえ、リアルな本音を聞きやすく、少数派意見も拾いやすい。
・店への信頼向上:実際に自分の意向が反映されれば嬉しくなり、店のファンになってくれる。
・テストマーケティング・テスト販売の取り組みやすさ:新サービス導入前や新商品の投入前に賛否を消費者に問い、意向を測る客観的データとして効果的に活用。
(懸念事項)
・調査の信頼性:回答が一方に偏ってしまった場合、積みあがったカゴを途中で回収をして公平性、信頼性が保てるかが、気になるところ…。
「コスト0円で売上1.5倍!」を実現した消費者目線の店づくり
筆者が以前紹介した「お肉のノントレー販売」を導入したスーパーでは、このカゴ投票で7割以上が「トレーなしでもお肉を買う」と答えたため本格導入に踏み切り、結果的に売上は1.5倍にもなった事例がある。
ごみ削減への意識が高い消費者が想像以上に多く、実際にお客様は「自宅のゴミ箱が空トレーでかさ張り、いっぱいになって困る…」と多少なりとも感じていたのではないでしょうか。
環境配慮のイメージアップも寄与し、店と顧客の満足度がともに上がった良い事例です。
もしも、このような調査を専門会社に調査を依頼していたら、膨大な時間とコストを費やすことが必要で中小企業や個人経営のお店には現実的ではありません。
現実的には、お客様の来店時に直接聞けば早くて確実で、その方法を知らなかっただけのこと。
このように、店舗レベルで気軽に実施できる仕組みは、店長や経営者にとって大きな利点があります。多数の来店客から素早く本音を集められ、試験的なサービスや新商品販売前のテストマーケティングでも実施しやすい。
そして、「顧客の声を直接反映してくれる店」として評価が上がれば、リピーターやファンを着実に増やすことにもつながります。
※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。


