今月の販促 11月編 盛りだくさんの季節イベントを活かした販促の組み合わせで売上を獲得する[販促カレンダー付]

11月 紅葉イベント 立冬 こたつ開き 七五三 勤労感謝の日 感謝祭(サンクスギビングデー) 収穫祭 ブラックフライデー ボジョレー・ヌーヴォー解禁 秋商戦 秋の集客
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【この記事の概要】
 七五三、勤労感謝の日や収穫祭など、盛りだくさんの行事を季節イベントにして効果的に集客力アップや売上増加につなげよう
 11月は盛りだくさんの行事があります。季節は冬に向けて本格的な寒さが始まる時期でもあり、暖房器具や防寒着などの需要が高まる一方、消費者の購買意欲は低下しがちです。そのため、消費者の心を掴み需要を喚起する魅力的な販促と訴求が重要になります。さらに、新規顧客獲得と固定客化、客単価アップなどの目的別施策や販促によって来店されたお客様に満足度いただくためには、円滑な店舗オペレーションも必要になります。11月をうまく乗り越えて、年末年始商戦につなげることが重要です。本記事では、その具体的な方法を詳しく解説します。

この記事の目次

11月の販促戦略

11月の主な行事やイベント

 11月は、ハロウィンや七五三、勤労感謝の日など、様々なイベントが盛りだくさんの季節です。これらのイベントを効果的な活用で、集客力アップや売上増加につなげる重要な機会になります。

また、11月は冬に向けて本格的な寒さが始まる時期でもあります。暖房器具や防寒着などの需要が高まる一方、消費者の購買意欲は低下しがちです。そのため、消費者の心を掴むような魅力的な販促企画が重要となります。

11月の行事食や旬な食材・食べ物

 11月は、秋の味覚が楽しめる季節です。飲食店では、旬な食材を使ったメニューや商品の提供。小売店では、秋の味覚を前面にした訴求によってお客様の食欲をそそるだけでなく、季節感を演出することもできます。

例えば、カニや松茸、柿、栗など、秋の味覚をふんだんに使った料理やスイーツ、季節商品とレシピや生活用品の訴求と提供してみてはいかがでしょう。また、七五三、勤労感謝の日、感謝祭、収穫祭やブラックフライデーなどのイベントに合わせた限定メニューや商品もおすすめです。

効果的な11月の販促アイデア

 11月の販促では、イベントや季節感を活かしたキャンペーンやプロモーションが効果的です

例えば、勤労感謝の日は、広く働く人々の勤労に向けて感謝を示す日です。消費者の感謝を表す絶好の機会のため、七五三と連動した家族向けの割引キャンペーンやプレゼント企画、家族写真のフォトブースを設置したり、家族限定メニュー提供を実施したりすることで、訴求やインパクトを高め、お客様の注目を集めやすくできます。

さらに、冬に向けて暖房器具や防寒着などの需要が高まることから、これらの商品を割引価格で販売したり、冬物セールを開催したりするのも有効です。

この時期に合わせた販促にすることで、お客様の注目を集める絶好の機会を活かしましょう。

季節感を活用したディスプレイ

 店舗のディスプレイも、季節感を意識することが重要です。11月は、感謝祭(サンクスギビングデー)や紅葉など、秋らしい装飾を取り入れることで、お客様に季節を感じてもらうことができます。

クーポン券、ポスターやPOPなどの販促ツール類は、暖色系の色使いや、温かみのある素材を使用することで、冬に向けて温かい雰囲気を演出することもできます。

お客様満足度を向上させる店舗オペレーションと従業員のトレーニング

 お客様満足度を高めるためには、店舗オペレーションの改善も重要です。

例えば、待ち時間の短縮や、丁寧な接客、清潔な環境など、お客様が快適に過ごせるように工夫することが大切です。

これらが円滑に実施できるように、お客様の来店から退店までの流れで必要な対応や接客用語をA4用紙、1枚程度にあらかじめまとめておき、それを従業員にトレーニングしておきます。

従業員は、状況に合わせ、どのタイミングで、どのような対応が必要かが分かるので、スムーズなオペレーションによってお客様満足度を向上させる機会になります。

効果的なプロモーションで新規顧客を獲得

初回購入割引の導入

 新規顧客を獲得するためには、初回購入割引などのキャンペーンが効果的です。

割引率や対象商品を工夫することで、お客様の購買意欲を高めることができます。また、割引クーポンを発行したり、ポイントを付与したりすることで、リピーター獲得にもつなげることもできます。

SNSを活用したプロモーション

 SNSは、新規顧客を獲得するための有効なツールです。

お店の情報を発信したり、キャンペーンやイベント情報を告知したりすることで、多くのユーザーにアプローチすることができます。

また、写真や動画などを活用することで、視覚的に訴求力のある情報発信が可能になります。さらに、アカウントのフォロー。投稿のいいねやシェアを販促の利用条件にすることで、より効果的に販促情報の拡散によって顧客を獲得する機会になります。

イベントでの集客

 地域イベントやマルシェなどへの出店によって、新規顧客を獲得しましょう。

普段はお客様に来店いただいているのですが、お客様となりうる消費者が集まる場所に自らが出向いて、自店の商品やサービスをアピールします。

具体的には、イベントに合わせて、限定商品やサービスを提供したり、試食や体験コーナーを設けたりすることで、消費者にお店の商品や店を知ってもらうことができます。さらに、消費者の興味や関心を引き付け、購買意欲を高め、購入いただくための重要な機会でもあります。

また、イベントを通じて、地域住民との交流によって関係を深めることもできるので、今後、販促のタイアップやコラボレーションにつなげることも可能にします。

リピーター化を促進するための施策

ポイントプログラムの導入

 ポイントプログラムを導入することで、お客様の来店頻度や購入単価を高めることが目的です。

ポイントを貯めて、商品やサービスと交換できる仕組みや、ポイントに応じて割引が受けられる仕組みなどを導入することで、お客様の購買意欲を高めることができます。また、ポイントプログラムを通じて、お客様の購買履歴や嗜好を把握することもできます。

ポイントプログラムの導入が難しい場合は、スタンプカードでもかまいません。目的の達成と初期投資を抑え、投資効率を考慮して、自店舗に合ったツールを選択してください。

優良顧客限定の特典

 優良顧客に対して、特別な特典を提供することで、顧客ロイヤルティを高めることができます。

例えば、誕生日クーポンや、優良顧客限定のセール情報などを提供することで、お客様に特別な価値を感じてもらうことができます。また、顧客の声を積極的に聞き取ることで、ニーズに合わせた特典を提供することも可能になります。

バースデープロモーション

 お客様の誕生日には、バースデーメッセージやクーポンなどを送付することで、お客様との繋がりを強化することができます。

また、誕生日当日に来店されたお客様には、特別なサービスを提供したり、プレゼントを贈ったりすることで、顧客満足度を高めることができます。

客単価を増大させる施策

購入点数のアップ

 客単価を増大させるためには、お客様に複数商品を購入してもらうことが重要です。

そのためには、商品同士の組み合わせを提案したり、セット販売を導入したりすることが有効です。

なぜならば、お客様には買ってほしい商品の訴求をすることができますし、従業員はお客様におすすめがしやすくなるからです。

また、購入点数に応じて割引や特典を提供することで、お客様の購買意欲を高めることができます。

購入単価のアップ

 購入単価を上げるためには、高価格帯の商品やサービスを販売したり、プレミアムな商品やサービス、商品サイズを増やして、販売に活かすことが有効です。

具体的には、お客様が購入しようとされている商品をさらに満足いただくために、

 ● グレードの高い商品をおすすめする:グレードアップ
 ● ワンサイズアップをおすすめする:サイズアップ

という2つの方法で提案販売をすることが必要です。

11月の季節イベントを活用した集客

紅葉イベントの企画

 11月は紅葉シーズンです。紅葉スポットへのアクセスが便利な立地であれば、紅葉イベントを開催することで、多くの観光客を集客する機会です。

紅葉狩りツアーや、紅葉をテーマにした写真コンテストなどを企画することで、お客様に楽しんでもらうことができます。また、紅葉をモチーフにした限定メニューや商品を販売することで、売上増加につなげることができます。

立冬・こたつ開き

 立冬は、冬のはじまりを告げる日です。こたつ開きイベントを開催することで、お客様に冬の始まりを感じてもらうことができます。

こたつで温まりながら、美味しい鍋料理や温かい飲み物を提供することで、お客様にリラックスした時間を過ごしてもらうことができます。また、こたつに関する商品やサービスを販売したり、こたつに関するワークショップを開催したりすることもおすすめです。

七五三・勤労感謝の日

 七五三は、子どもの成長を祝う伝統的な行事です。七五三の時期には、家族向けの割引キャンペーンやプレゼント企画を実施することで、お客様の来店を促進する機会です。

また、七五三の記念写真撮影サービスを提供したり、七五三の衣装レンタルサービスを提供したりすることで、新たな顧客層を獲得することができます。

勤労感謝の日は、日ごろの感謝を込めて、従業員向けの感謝祭イベントを開催したり、お客様向けの感謝セールを開催したりすることで、顧客満足度を高めることができます。

感謝祭プロモーション

 11月は、感謝祭の時期でもあります。感謝祭の時期には、お客様への感謝の気持ちを込めて、割引キャンペーンやプレゼント企画を実施することで、顧客満足度を高める機会です。

また、感謝祭限定の商品やサービスを提供したり、感謝祭のテーマに合わせたイベントを開催したりすることで、お客様に特別な体験を提供することができます。

収穫祭イベント

 収穫祭は、秋の収穫を祝い、感謝するイベントです。収穫祭イベントを開催することで、地域住民との交流を深め、顧客との繋がりを強化する機会です。

収穫祭のテーマに合わせた商品やサービスを提供したり、収穫祭のイベント限定メニューを提供したりすることで、お客様に楽しんでもらうことができます。

ブラックフライデー

 ブラックフライデーは、11月の第4金曜日に開催されるセールイベントです。ブラックフライデーの時期には、大幅な割引や限定商品などを販売することで、お客様の購買意欲を高める大きな機会です。

また、ブラックフライデーのテーマに合わせたイベントを開催したり、ブラックフライデー限定のクーポンを発行したりすることで、お客様に特別な体験を提供することができます。

まとめ

 11月は、七五三、勤労感謝の日や収穫祭など、様々なイベントが盛りだくさんの季節です。これらのイベントを効果的に活用することで、集客力アップや売上増加につなげる重要な機会で、イベントや季節感を活かしたキャンペーンやプロモーションを効果的に実施できます。

また、11月は冬に向けて本格的な寒さが始まる時期でもあります。暖房器具や防寒着などの需要が高まる一方、消費者の購買意欲は低下しがちです。そのため、消費者の心を掴むような魅力的な販促企画と訴求が重要になります。

さらに、販促によって来店されたお客様に円滑な店舗オペレーションによってお客様満足度を高めることができるように事前準備や従業員へのトレーニングも必須になります。

新規顧客を獲得するためには、初回購入割引やSNSを活用したプロモーションなどを実施し、リピーター化を促進するためには、ポイントプログラムや優良顧客限定の特典などの方法を、目的別に分けることが必要です。

客単価を増大させるためには、購入点数のアップや購入単価のアップに分けることが有効でお客様満足度向上にもつながります。

11月の季節イベントを活用することで、お客様に特別な体験を提供する大きな機会です。紅葉イベントや、立冬・こたつ開き、七五三・勤労感謝の日、感謝祭プロモーション、収穫祭イベント、ブラックフライデーなど、様々なイベントを企画することで、お客様の注目を集めることができます。

これらの施策を組み合わせて効果的に売上を獲得し、11月をうまく乗り越えて、年末年始商戦につなげましょう。

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