ピープル・ビジネス理論 3章 人財開発論『リクルートアクション・マニュアル』 3.募集活動「リクルート活動の6ステップ」

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さあ始めよう。今から、誰にでもできる人手不足から脱却する効果的なパート・アルバイト募集活動。「リクルート活動の6ステップ」とは最初に求人広告ありきではなく、店内と店外に分けて段階的に人を確保する盤石の仕組みのこと

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効果的なパート・アルバイト募集活動の実施

募集採用活動のことをリクルート活動と呼び、最初に求人広告ありきではなく、店内と店外に分けた募集活動で6ステップで段階的に人を確保する盤石の仕組み

パート・アルバイト(P/A)の効果的な募集はピープル・ビジネスに欠かせない重要な要素である。

P/Aの募集と言うと、真っ先に求人広告への掲載をイメージすることがある。しかしながら、この方法は、多くの人に求人のメッセージを送ることはできるメリットがあるが、採用ペルソナやターゲットまでメッセージが届いて採用できるまでの確立は低く効率的とは言えない。

また、「人が辞めれば求人広告を出せばいい」とか「本社本部が何とかしてくれる」などの思いがあると、一向に人は定着せず、人手不足で悩まされることになる。

人を確保し、一人前の戦力に育成するまでに必要なアクションは、募集準備、募集活動、応募受付、面接、採用の決定、入社手続き(オリエンテーション)、初級トレーニングと評価、早期離職の予防(フォローアップオリエンテーション)、研修期間の終了、一人前の戦力に向けたトレーニングと評価までが終わって、やっと一人前の戦力となる。その間、P/A入社までの募集で2ヶ月、入社後のトレーニングで1ヶ月の計3ヶ月ほどの期間と労力、そして費用を要す。

やっとの思いで一人前の戦力としたその先には、スピードアップや効率などの生産性や状況判断ができるようにトレーニングと評価をしていき、ちょうどこの頃、退職に直結する人間関係の問題が発生し、また頭を悩ませることになる。

このようなことを店長一人でやるのが大変だからと言って、アウトソーシングをしたり、本社本部が代行したりすると、これまた一向に人は定着せず、人手不足で悩まされることになる。

確かに大変なことであり、業務をこなすことで精一杯になりがちなことも事実。そのためピープル・ビジネスではこれらの業務を通じて経営者が育成できるように、マニュアルとそれを運用するシステムと考え方がパッケージで開発構築されている。詳細は『ピープル・ビジネス理論 0章 概論 3.一見、複雑に見える事象のシンプルな捉え方』を参照していただきたい。

本記事では、その秘訣と具体的な戦略と戦術を解説したい。ぜひ、店舗での人財採用で成功や失敗を経験され、経営に役立てていただきたい。

ここで紹介するのは『店長マニュアル 2.10のマネジメント知識 (5)労務管理』でも触れたパート・アルバイト募集の秘訣(リクルート活動の6ステップ)によって効果的な人財獲得を実現する。具体的な内容は以下のとおりである。

リクルート活動の6ステップ

ステップ1 店舗労働環境と店舗イメージの改善

ステップ2 パートアルバイトからの紹介

ステップ3 お客様からの採用

ステップ4 地域社会との連携

ステップ5 地域社会での求人広告

ステップ6 店舗外での求人広告

実は「リクルート活動」とは「マーケティング活動」と同じ活動で、自店舗商圏に「仕事」をアピールして応募者を増やすのか。「商品」をアピールして客数を増やすのか。アピールする物が違うだけ。

つまり、有形のモノをアピールし人を集めることができない人に、無形の仕事をアピールして人を集めるのはとても困難なことで人の確保は難しい。

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