繫忙期の商戦に備えたチラシづくりとお客様の受け入れ態勢を整える
今回は、独自の集客手法で地域一番店を確立しているスーパーマーケットの事例を紹介する。この事例から消耗合戦につながる激安競争に頼らない「簡単で低コストなチラシ」を上手に活用した「固定客化と儲けのメカニズム(仕組み)」を研究し、繫忙期の商戦に向けチラシ作製の準備を始めよう。
昨今、よくある事例は、「儲けのメカニズム」のない安売りから激安競争への終わりなき消耗戦につながって、商売人が疲弊してしまうっていること。安売りだけであれば「ディスカウント業態」になってしまう。
是非この機会に、自店舗の業態、価格設定や販促のメカニズム等をよく考え、適正な利益確保と人財開発ができる店舗経営を見直していただきたい。
「当たり前のことを当たり前に」継続する
まず、店舗経営において、一回で爆発的ヒットする魔法の集客など無いと考えること。あったとしても、それの検証が必要で、以降もそのヒットが継続する保証なども無いとの認識が必要。
そうしないと、一回の販促で出た少しの結果でも、期待より低ければ、「たった○○人しか、来店しなかった」となり、それで販促を止めてしまう。重要な着眼点は「○○人のお客様が来店された」ことであり、次回、もっと伸ばすためにはどうするかを考え、実行し、検証をコツコツと繰り返すことである。
また、企画立案時には盛り上がるのだが、実現性に乏しく、実行しない。他にも最初から大掛かりな内容で非現実的な販促も同様。
最初から機械に頼らないこと。ポイントカードシステムや集客アプリの導入をいきなり考えるのではなく、手作りのスタンプカードやチラシからスタートして、日常的な実践ができてから精度や生産性のためにシステムや機械化を考えることが必要。手作りでの実践や検証で結果も出せないことを機械化しても結果は見えている。
投資を回収することを考える
さらに、販促とは投資額に対し、結果、いくら回収したのかが重要なので、投資額に対して見合った回収額目標を設定し、その達成のためにスタッフとともに実践が必要になる。