【この記事の概要】
「会社の価値とは課長力で決まります」他の人達の役割を知りながら、調和出来るよう、自分の仕事を行うことが必要です。
自分の仕事において、自分の部署だけを見ていると近視眼的になるものです。自分の仕事は全て、他の部署、他の階層の人たちとの関わりの中で存在していますので、上下左右の関係性、機能と役割を知りながら、調和出来るよう、『人間学』や『脳科学』を紐解きながら解説します。
1.組織全体像と各機能の把握と対処の仕方
「与えられた仕事は、会社の業務全体の一部分。全体を理解した上で自身の役割をまっとうすることが必要です」
中小企業では人員に限りがあるため、なかなかジョブローテーションができず、長年経験したベテラン社員に頼りがちですが、自分の仕事において……
2.上位職と下位職の関係性と各階層の機能と役割
「価値を作るためには、業務しかありません」
管理職の仕事とは、業務ができる人を育成したり、人が育つ仕組みを作ることです。価値が発生するところは実務で、そこにできる限り皆が注力すれば、会社は発展します。そこで最重要なのは課長業(店舗経営のスーバーバイザー(SV)職)の理解……
3.各階層の共通スキル『人間学』 (1)『人間学』の探究と『脳科学』
「ピープル・ビジネスとは『人間学』の探究です」
人間は、脳科学で例えるとエゴの権化で、自分の都合で物事を考える生物です。そもそも、人間とはどういうものかが分かってないと、他の人の力を活かす事は出来ません。アドラー心理学の人間観を念頭に人間を……
4.人間学 (2)部下から「そんなことは聞いていません、教わっていません」と言われませんか?
「なぜ、コミュニケーションギャップが起こり、仕事がうまくいかないのか?」
指示したはずのことでも、部下から「そんなことは聞いていません、教わっていません」と言われる…。これは上司から部下への指示の出し方で部下が興味を持ち、自分事として、やりたいと思ってもらえるように指示を出さない限り、このようなことはよく生じます……
5.人間学 (3)なぜ部下は、あなたの思い通りに動かないのか?
「なぜ部下は、あなたの思い通りに動かないのか?」
部下があなたを上司と認めてくれる管理職の必須条件と鏡の法則。部下の行動や関わりは全て自分の潜在意識の表れと理解することが必要です。上司は部下が能力を発揮できて、自発的に仕事に取り組めるような環境づくりや動機付けをする必要が……
6.人間関係構築スキル (1)管理職必須の人間関係構築スキル「エニアグラム」
「人間関係やコミュニケーションの向上を実現する心理学的なツール」
店舗という限られた空間で、多くの人たちの感覚や感情が渦巻き、刻々と店の状況が変化する中でクレームやミスが発生しても平常心で円滑な店舗経営を実現するために、複雑な人間を理解して、人間関係やコミュニケーションを向上させ人間関係を構築する管理職必須の必須のツール……
7.人間関係構築スキル (2)人間関係を効果的に構築する
「相手を容易に受け入れられて、相手に対して優しくなれる方法」
心理学者アドラーが提唱した「エニアグラム」は、自分の臓器や器官で劣る部分がある場合、他の部分が機能をカバーし、その傷が得意分野となることがあります。そして、傷の位置を特定することにより、その人の特徴を分析できます。 つまり、人の性格をある程度理解することが可能なため、人間関係構築にとても効果的な方法……
8.人間関係構築スキル (3)組織運営や人間関係の円滑化
「完璧な人だけを入れると、組織というのは脆弱になります」
人の行動パターンを知り、相性の良し悪しを理解して、組織を安定させるために、感情の起伏が鈍くなる人、思想や仕組みに依存しやすくなる人、自分の考え方を出さない人の行動パターンを知り、求人広告に活かすことで、9つの性格タイプの人をバランスよく存在させ、特徴を生かした組織運営や人間関係の円滑化を……
9.課長業の10箇条[前編]実務の責任者である課長の意義と在り方
課長の条件① 会社の価値を決める課長力とは、数字に責任を持った実務の責任者
店舗経営のスーバーバイザー(SV)は課長職。社長は課長が無尽蔵に出来る仕組みを作り上げましょう。課長は数字に責任を持つ立場で、実務の責任者です。課長に求められる責任とは大きく分けて2つです。それを支える基礎である「部下を動かし、部下を通じて達成する」ことのポイントについて……
10.課長業の10箇条[中編]自らができないことを部下に求めても反感を買うだけ
課長の条件② 課長は実務の手本を示すことができて見本となるレベルで、徹底的に習得してから部下を育成
IBMでもトヨタ自動車でも課長が品質の責任者として実務ができることが必須条件です。まずは、課長が手本を示すことができて見本となるように、徹底的に習得させから部下の育成をします。自らができないことを部下に求めても反感を買うだけです。この徹底がないと……
11.課長業の10箇条[後編]会社の価値は課長力で決まります
課長の条件③ 「全員が決めたことを決めた通りにやる」を無意識で行動が出来るところまで責任を持って指導できること
京セラ創業者稲盛和夫さんは、このことを非常に重視され、アメーバ経営のリーダーにも求めていました。これは、店舗経営の課長職で経営者代行のスーバーバイザー(SV)にも同様に、決められたことの徹底や目標達成への執着心が求められ、店の売上や利益、人の確保や育成などはSVのレベルで決まります。そして、安定経営実現のためには「課長が無尽蔵に出来る仕組み」を……