社員のための課長業・部長業・役員業 2.上位職と下位職の関係性と各階層の機能と役割

社長と取締役 社長が取締役に上位職と下位職の関係性と各階層の機能と役割を確認

本連載記事【目次 前の記事 次の記事

【この記事の概要】
「価値を作るためには、業務しかありません」
 管理職は、業務ができる人を育成したり、人が育つ仕組みを作ること、これこそが仕事です。価値が発生するところは実務で、そこにできる限り皆が注力すれば、会社は発展します。最重要は課長業(スーバーバイザー職)の理解です。
 ホンダ創業者の本田宗一郎さんは、天才的な開発者ですが、マネジメントが苦手でした。藤沢武夫さんが本田宗一郎さんのマネジメントを代行しました。社長と言えども、得意、不得意の分野がありますので、それを役員で代行できる人を育成する必要があります。

1.部下を指導・育成するためにはその業務遂行ができること

上位職の人は指導・育成のために、下位職の業をマスターし、理解して育成できるようにする

 上位職の人は下位職を指導・育成する必要がありますので、役員は部長業、課長業をマスターし、部長は課長業も理解して不足を補いつつ育成できるようにする必要があります。

誰にでも言えることですが、自分が与えられた地位、ポジションでの役割をきちんと果たすには、自分の部下である管理職が、自分のやるべきことをきちんと認識して、きちんと役割を果たさない限り、自分がやるべきことは出来ないものです。

部長は、自分の部下である課長全員が、課の役割をきちんと認識し、課でやるべき仕事を、きっちりと責任を持って果たしてもらえないと困るものですし、課員全員がきちんと一人前に育つよう、育成が出来ていないと困るものです。

課の責任は課長が持ち、部の責任は部長が持つものですが、部の配下に幾つかの課があるものですから、課長は全員、課長業をきちんと遂行をできる状態でなければいけません。

同様に、役員は、部長業、課長業をマスターしていなければいけません。

役員は、全て自分がやらなければいけないと思っていたら大間違いです。

自分がやるべき業務である、部長育成、課長育成、そして自分がやるべき本来業務について、きちんと行うということが大事です。

役員は事業の責任者ですので、業界地図を描いた上で、自分が管掌する事業について、きちんと会社が狙った形で、他社と比較してオンリーワンが保てる状態を作っていかなければいけない、ということです。

2.「霜柱が下から突き上げるような働き」内圧を与えて役職の循環を起こす必要性

自分の上位職との関係を築くポイントは上位職の仕事の理解と協力がベースとなる

 まずは、自分の上位職の仕事の内容を理解して、上位者が仕事をしやすいようにわかって協力ができるようにすることです。

そして、上位職から仕事を取り上げ自らの業務に加え、自身の昇格を確実にすることです。

最終的には、上位者により上位者の仕事を取らせる内圧を与えて役職の循環を起こす必要があります。

これは、霜柱が下から突き上げるような働きが要ります。

シェアお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次