売上と利益は「人」の上に成り立つ
店長に求められる役割と現状の課題
店舗経営、特に「ピープルビジネス」では、売上と利益の増大、そして生産性向上は、そこで働く従業員のレベル向上と笑顔によって実現する、と定義しています。
どんなに優れた商品やサービスであっても、それを顧客に届け、価値を最大化するのは「人」の力に他なりません。
店長には、質の高い従業員を自ら確保し、育成することで、店舗の高い運営レベルと商売マインドを実践し、自らも成長し続けることが求められます。
しかし、多くの店長が十分なトレーニングを受けられないまま、「何が求められているのか」「何ができるようになればいいのか」といった疑問を抱え、レジ打ち、品出し、発注といった日常業務に追われる日々を送っています。
結果として、店長としての本来の業務を十分に遂行できず、疲弊しているのではないでしょうか。
負の連鎖:「店長になりたくない症候群」
このような状況では、売上や利益向上のための創造的な仕事に取り組むことは困難です。さらに、店長への過度な負担は、これまでも「店長になりたくない症候群」を生み出してきました。
長時間労働で満足な休みも取れない店長の姿が、従業員や部下に「大変な仕事はしたくない」と感じさせていたのです。これは、バブル期以降、日本の飲食、小売やサービス業界で何度も繰り返されてきた課題です。
本来、店長が模範となり、その背中を見て「あのような人になりたい」と思わせることができれば、自ずと人は集まり、育ち、定着し、結果として売上と利益は向上します。
これこそが、店舗経営における人材開発と売上増大の基本原則です。しかし現状では、このような状況が人手不足に拍車をかけてしまっています。


