6.トレーニング
店舗経営(ピープル・ビジネス)や他業界でも人のトレーニングは切っても切り離せない。ピープル・ビジネスの日本上陸によってトレーニングという概念は定着し、現在までさまざまな進化を遂げてきた。
一方で、トレーニングについての定義も曖昧で、正しい理解がなされずに「トレーニング」という言葉が先行している状態もある。それらが正しく把握されないまま、時代とともに様々な方法が取り入れられていったことで現場はついて行けず、混乱を招いて、結果にも繋がらない。そしてまた、新たな方法へと移る繰り返しで悪循環を招いている。
よって、ここではトレーニングとは何か、定義や必要性などの基礎を中心に解説したい。
トレーニングとは
トレーニングとは、単に仕事を教えるだけでなく、会社の基準と部下の現状レベルから生じたギャップを埋め、個々の強みを引き出し、組織全体に反映させて能力の高い人財の定着を図ることで、会社の求める基準まで部下を引き上げる方法のことと定義している。そして、このトレーニングの繰り返しと徹底によってマニュアルの熟知ができる。
トレーニングの目的は、トレーニングを通じて段階的に人の潜在能力開発をすることと、部下の育成を通じて上司自身の成長、つまり、部下に教えるトレーニングと、部下から教えられるトレーニングで双方の成長に繋げること。
そして、トレーニングといる機会を通じて、人間関係に必要なコミュニケーション、モチベーションとカウンセリングの知識を習得しリーダーシップの基礎を体得することも含まれる。