店長マニュアル 2.10のマネジメント知識 (3)損益管理 その1 知識編

店長マニュアル 損益管理 店舗経営

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【この記事の概要】
 自店舗の固定費額と変動費率、損益分岐点の把握。目標利益と必要売上の算出。これらを店舗運営で、最大の売上と利益は1時間単位で確保し、秒単位でコントロール。損益の問題究明はタイムリーに現場検証して改善する。

(3)損益管理 その1 知識編

最大の利益確保に必要な損益構造の理解、投資と回収のために必要な経費コントロール

1)イントロダクション

 損益管理とは、予算計画立案、予算執行と管理のことで、一般的には予実管理と呼ばれて、計画と実績の差異が上振れ、または、下振れし過ぎない100%に近い範囲での達成を目指すコントロールのこと。

損益管理の目的は、目標利益の達成はもちろんのこと、その過程から売上獲得や適正な経費(コストと投資)コントロールによって、精度の高い店舗経営が実践できる人財の開発にある。

そのために必要なことは、

(1)基礎知識:損益分岐点売上高と構造

(2)自店の経費:固定費と変動費

(3)予算計画の作成:売上、経費と利益と必要な行動計画作成の精度

(4)コントロール:予実管理 売上と経費(コストと投資)コントロール

(5)評価:獲得利益と行動計画の達成精度、連動した人事評価制度

要は、自店舗の経費がいくらで、損益分岐点売上高と利益が分かることと、予実管理で未達の場合のリカバリーや修正計画から最大限の利益を確保する。そして、やればやっただけの評価や昇進昇格など人事評価制度への反映すること。

2)損益管理のポイント

(1)基礎知識:損益分岐点売上高と構造

・簿記3級程度の知識で資格はなくても良い。写真にある「損益分岐点グラフ」の作成が正しくで、売上高、固定費、変動費、利益と損失が分かる程度の知識。

・例えば、固定費額計500万円、変動費率60%の場合の損益分岐点売上高は1,250万円。同条件で売上高1,750万円時の利益額は200万円と回答でき、この場合の利益額がなぜ200万円なのかを説明できる知識。

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