パートアルバイト募集・採用マニュアル 4.募集活動 ステップ3 お客様からの採用

パートアルバイト戦力化マニュアル リクルートアクション・マニュアル 人手不足対策 募集活動 リクルート活動の6ステップ ステップ3 お客様からの採用 人手不足の時間帯に来店しているお客様は、その時間帯に働いてもらえるチャンスがある人 求人ツールの質は応募者の質 求人ポスターを数枚貼ったからといって、応募はほぼ来ない 待ちの姿勢では応募はありません お客様を採用をするためには、積極的な働きかけが必要

【この記事の概要】
 人手不足の時間帯に来店しているお客様は、その時間帯に働いてもらえるチャンスがある人。
 求人ツールの質は、応募者の質に繋がります。店内に求人ポスターを数枚貼ったからといって、応募はほぼ来ないと思ってください。待ちの姿勢では応募はありません。そこでこの記事では、お客様からの採用を成功させる方法と具体的なポイントについて説明します。

この記事の目次

ステップ3 お客様からの採用

人手不足の時間帯に来店しているお客様は、その時間帯に働ける機会がある人

 あなたの店で働く従業員は、かつてお客様であり、あなたの店の周辺に暮らし、働き、遊んでいた人たちです。特に、人手の足りない時間帯に来店しているお客様は、その時間帯に働いてもらうチャンスがある人といえます。

そして、お客様として何度かリピートしていれば、お店の商品や価格、品質、サービスや清潔感、行きやすい立地、従業員の身だしなみや雰囲気が伝わって、一定の満足があるといえます。

それは、そのお客様対して働く場としてのアピールをする機会であり、自店が必要としているレベルの人であることを伝える絶好の機会ともいえます。

つまり、お客様からの採用とは、自店舗が必要としている時間帯に、必要としているレベルの人を、あなた自身が見つけて、積極的なアプローチができるとても効果的な採用方法なのです。

さらに、店のことをある程度知っているからこそ、働く姿をイメージしやすく、ミスマッチも減ることで早期退職を防ぎ、コストをかけた広告より効果的といえます。

「求人ツールの質=応募者の質」

 あなたが「質の高い応募者」に来てもらいたいと考えるなら、求人ツールの質を高めることが必要です。

たとえば、手書きのポスターに「急募」「時給・時間・休み、応相談。まかない付き」などの簡単な情報だけが乱雑に書かれていたり、色あせや破れのあるポスターで求人をしている場合、たとえ時給が高くても、雑な印象を与え応募の機会を逃すことになりかねません。

一方、求人条件が分かり、見やすく整ったデザインでラミネート加工がされた求人ポスターを掲示していると、その質に合った層に興味を持ってもらうことができます。

つまり、そのポスターを見て応募したいと思うわけですから、そのポスターの質に合った人が応募をしてくるのです。

そこで事例をもとに考えてみましょう。

東京・港区赤坂のとあるお店の店頭に達筆の求人ポスターが貼ってありました。

あなたがこの求人ポスターこれを見て応募したいと思いますか?このポスターから何をイメージし、どのように思うでしょうか?

募集 貼り紙
手書きのパートアルバイト募集ポスター

求人条件が「委細面談」と電話番号しか書いておらず、達筆でお堅く、とても几帳面な印象で応募してみようという気持ちにはなりにくいのではないでしょうか。

時給、勤務時間や曜日などの労働条件や交通費やまかない支給などの待遇の明示、店舗イメージを伝えるメッセージをもう少し柔らかに表現すれば効果も変わります。

ポスターの貼り方ひとつとっても、ガムテープやセロハンテープの多用は乱雑な印象を与え、人の扱いも雑なのではと、応募者に不安を感じさせてしまいます。

少しの手間をかけてポスターをラミネート加工し、両面テープで貼るだけで印象は大きく変わります。たかがポスター1枚のことかもしれませんが、ポスター1枚すら管理ができない店が感情のある人の管理までできないことはよくあることです。

中には例外も!大活躍する人が応募「海老で鯛が釣れた」

 もちろん中には、手書きの求人を見て応募し、大活躍してくれる人が来てくれることもあります。

たとえば「ブックオフ」一号店で時給600円の手書きポスターを見た主婦が「娘の学費の足しになれば」という動機で応募し、パートから正社員になり、取締役、そして最終的には上場企業の社長にまで登りつめました。

この主婦とは『お母さん社長が行く!』の著者で、主婦目線の徹底した現場主義でブックオフの礎を築かれた二代目社長の橋本真由美さんです。

このケースでは手書きの求人ポスターが入社のきっかけになりましたが、店舗の清潔感やサービスへのこだわりで人を惹きつける店、そして、創業者坂本孝さんの人柄などの複合的な魅力が応募意欲を高めました。

ただ、こうした特例を期待して「乱雑な手書きポスターでも大丈夫」と思うのは危険です。原則は「求人告知の質 = 応募者の質」です。店舗経営では「海老で鯛を釣る」ことは難しいと考えて、質の高い求人ツールを整えることが大切です。

ちなみに、時給600円の手書きポスターを書いたのは創業者の坂本孝さんで、多店舗展開に向けて店舗経営、ピープルビジネスのノウハウ導入後、先述のようなイメージの良いポスターに変更されました。

お客様からの採用を成功させるための考え方

 お客様からの採用を成功させたいなら、「待ちの姿勢」を脱することが第一歩です。

店内に求人ポスターを数枚貼るだけで応募が来るほど簡単ではありません。ほぼ募集は来ないと思ってください。待ちの姿勢では本当に応募は無いのです…。

お客様を採用をするためには、積極的な働きかけが必要になります。お客様に話しかけて、直接話しをして、お客様に自店で働くことに関心を持ってもらうことが重要なのです。

見込みのありそうなお客様を見つけたら、「この時間帯に一緒に働きませんか」「人手不足の時間帯の支援をお願いできませんか」「経験は問いません。柔軟に働ける人を求めています」などあなたの店舗に必要なことを来店中のお客様に直接、言葉で届けてみてください。

その際、応募者が「こういう働き方ができるなら、喜んでくれるのでは」という視点を持つことがポイントです。また、アプローチ後に「もっと詳しい情報を見たい」と思う方に迅速に対応できるように、あらかじめ募集チラシや応募要項を用意しておくと便利です。そこには以下の情報を明記します。

お客様からの採用を成功させる募集要項

・仕事内容の概要
・時給や交通費、まかないや法定福利などの待遇
・必要な研修やサポート体制
・柔軟な勤務スケジュールとシフトの考え方

このように情報を事前にまとめておくと、「応募しよう」と思った方に対してすぐお渡しできますし、接客の合間でも簡単に説明ができるので、店舗経営の効率も上がります。

まずは、この方法でお客様にアプローチしてみて、その後に求人ポスターを掲示して告知をするほうが、費用対効果を高めることにもつながります。

お客様が「ここで働いてみたい」と思うアピールポイント

 時間帯別に来店するお客様の特徴を考慮し、店舗で働くメリットをわかりやすく伝えます。

たとえば、午前中から夕方に来店する主婦層には「お子さんが学校や保育園に行っている間に働きやすいシフト」を、シニア層には「体へ負担が少ない時間帯や勤務日数を選べる柔軟性」をアピールできます。夕方以降によく来店する学生には、「学校帰りに数時間だけ働ける」などのメリットを示すのが有効です。

このように、「柔軟的な勤務時間」で本業との両立や隙間時間の有効活用ができることをアピールと効果的です。

一方で「固定の勤務時間」にしたい場合もあるでしょう。しかし、柔軟さを一切なくしてしまうと、応募者の幅が狭まるので、どの程度余地を持たせるかを検討することが大事です。

人手不足にならずに、売上の波への対応や人の育成もできる「柔軟的な勤務時間」の設定やコントロール方法は別章にて説明します。

興味を持っていただいたお客様には、すぐに募集チラシと履歴書をお渡しし、前向きな方を面接に誘導してください。一方で関心を示されない場合でも「またのご来店をお待ちしています」と感謝の気持ちを伝えて固定客化を図ることが店舗経営の視点では重要です。

柔軟的な勤務時間とシフト制の両立

 店舗経営の現場では、売上の波に応じて必要な人員数が大きく変わります。

人手不足に陥らず、かつ柔軟性のあるシフト制にするためには、あらかじめコアタイムと融通のきく時間帯を分けるなどの工夫が求められます。

固定シフトだけでは、家庭や学校との両立が難しい人を取りこぼしてしまうほど、ライフスタイルが多様化しているからです。

こうした柔軟的なシフト管理・コントロールの方法は別章で詳しく解説しますが、応募者に「自分の状況に合わせて相談できる職場だ」という安心感を与えられれば採用しやすくなり、定着率の向上にもつながります。

採用活動は実施期限を設けて段階的に実施する

 「お客様からの採用」を意識した接客アプローチがある程度できるようになったら、店内ポスターの掲示や募集チラシの配布を本格的に行ってください。このとき、使用するツール類は必要な量をしっかり用意しつつ、無駄に大量に作りすぎないことも大切です。

さらに、求人ポスターやチラシには必ず掲出・配布の実施期限を設けましょう。長期間貼り続けると「ずっと人手不足で困っている店」との印象を与えることになり、店舗イメージが下がります。期限を区切って、ある期間だけ集中的にアピールするほうが成果は出やすく、生産的です。

採用活動の最中は、常にスタッフや店長自身が「人手不足の時間帯に働ける人を探している」という意識を持ち、お客様と接することを忘れないようにしてください。日々の接客の延長として、自然にお声がけをしていく姿勢が、結果的に効果的な採用につながります。

必要な時に必要な人財を確保するためにも、ただ求人ポスターを貼るだけのやり方ではなく、お客様に直接働きかけることを実践することが大切です。

今回取り上げた「お客様からの採用」を意識した取り組みを進めることで、人手不足を解消し、お店のファンを増やしながら社員やP/Aの満足度も高める店舗づくりを実現しましょう。

ぜひお客様からの採用を積極的に実施して、人手不足を解消し売上アップにつなげましょう。

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