【この記事の概要】
繁盛する立地と失敗する立地 「立地を誤れば撤退か倒産」
昭和後期、立地判定や売上予測がまだ勘と経験の時代に、科学的立地判定と高精度売上予測を開発し体系化したパイオニアで30年間で5万店超の調査実績でさらに精度を向上させたStore Opening Risk Busters(SORB)の第一人者が贈る店舗経営者向け「繁盛立地の入門」。国内チェーンや世界的チェーンの成長を支えた科学的立地判定に基づき、現場で実践できる店長や店舗経営者のための「繁盛立地の極意」を事例を基に解説します。
1.立地で最も大事なTGを無視したら失敗する
小型店にもできるベストな繁盛方法「繁盛動線の見極めと攻め方」
街中には、店舗にとって“おいしい”動線を作り出す「交通発生源」が至るところにあります。これを見つけることが、あなた、店長、経営者の大事なお仕事なのです。飲食店など、面積100坪以下の小型店舗は、TGの近いところに出すことが最も重要で、昔から言われている「コバンザメ商法」がベストな繁盛方法……
2.TGであぐらをかいたら、競合店に負ける
「繁盛の要因は立地?それとも己の力?」
思い込みから生まれる繁盛経営のスキ、繁盛と撤退の差とは何でしょうか。 それは、「私は良い経営をしている。良い商品を出し、良いサービスをしている。だから繁盛しているんだ(じゅうぶんな利益を出しているんだ)」と「これがじゅうぶんな水準なのだ」と思い込むのです。しかし、この思い込みは……
3.商圏情報の入手法でわかる店舗開発マンの真剣度
「出店リスクを回避する「商圏情報の入手法」衝撃!「商圏人口は『勘』で書けば良い」とイカサマ、データ捏造を告発した!!恐るべき店舗開発の実態とリスク回避術
店を増やさなければ、立地のリスクは回避できても増収できません。既存店の売上げも落ちてきているので、全体の売上げがどんどんシュリンク(縮小)してしまいます。かといって、人材もいないのに、いても立地を判断できないのに店を増やせばたちまち赤字のオンパレードに……
4.閉店リスクを回避する行動ベクトルと商圏
「立地リスク判定要因の行動ベクトルを理解しないと商圏の把握も商圏地図も描けない」
地域の人達が、似たような「方向」に向かって行動している。この「方向」のことを「行動ベクトル」と呼んでいます。この行動ベクトルが商圏の広がりを決め、この方向にないものについては、人々は認知しない、認知しないから、買い物や飲食などの行動しない傾向があることが……
5.「間違ってはいけない」東京都内各駅制覇は天王山
「全国制覇と生き残りの条件」 富や人々がまだまだ集中を続ける「東京」こそ頼みの綱!
全国展開しているチェーン企業、地方で活躍している小規模チェーン店は、必ず東京制覇を目指します。古くは、マクドナルドやすかいらーくなどのファストフード、ファミレスが。今では、ほとんどの新興チェーンは東京制覇を狙います。その理由、リスクと得られる効果……
6.TGの次に大事な「動線」 これを見誤ったら致命的
「動線の良否」と「立地の良し悪し」の関係性
面白いことがわかっています。動線の良否、つまり、立地が良いかどうかと、そこを通る人々の数、通行量が多いかどうかはあまり関係がないということです。そして、たとえ通行量は少なくても、確実に一方がTGがあるような動線を見つけたほうが、「好立地」……
7.「ここは立地が抜群」と乗せられたあなたが悪い 立地を多角的に見て交渉しよう
「実は、物件探しに本当に必要なものは『情報』じゃないかった」
日本にマクドナルド巨大帝国を築いた今は亡き藤田田社長は出店立地に慎重だった。「物件の契約を急(セ)かされたらアカン」と叱責が飛び、その物件の出店検討は、そこでシュウリョウ。それほど出店立地に慎重だった。実は、物件探しに本当に必要なものは「情報」じゃない本当のモノ……
8.10人中8人以上が「良い立地」と言うなら、避けたほうが無難な理由
「誰もがあまり優良とは思えないような場所」で実は「バカ売れする」ことがある
物件を欲しがる人が多いから家賃は高くなる「市場原理」と「立地の良し悪し」の関係性によります。立地の初心者が、簡単に「立地の良否を知る」方法と物件の需要と供給という「市場原理」と「立地の良し悪し」の落とし穴……
9.3番目に重要な立地要因 視界性評価で変わる売上の大小
「なぜ、世界的チェーンが看板にあれほど執着するのか?」
最高の立地で、儲かるどころかあなたを絶望の淵に落とすかもしれない最大の盲点「お店は見えなければ、存在しないことと同じ」。「お店が見えるか、見えないかは、看板の問題でしょ。立地の問題じゃないでしょ」と考えているようだからです。この思い込みは、あなたの店を不振店にします……
10.店舗開発とは、店舗を“閉”店させること。この極意が分かれば一流。
経営悪化や撤退を招きかねない『店舗開発』の大きな勘違いと一流チェーン店は一等立地に出店できる本当のワケ
店舗開発をする人は、その物件とその立地について、「自分が気に入るか」どうかでなく、「将来お客様になってくれるかもしれない人たちが気に入ってくれる」ことなのです。そして、一等立地への出店は一流チェーンのことと、諦めていませんか。一流チェーン店はなぜ一等立地に出店できるのか……
11.「さあ始めよう、立地の診断。外に目が向く店長になろう」 本当のお客様第一主義。
「売れる店をもっと売れる店に! 売れない店でも売れる店に!!」 今から誰にでもできるとっておきの話し
あなたはお客様がどこにいるか、知っていますか?そして、「立地」とは何か、知っていますか?また、立地で重要な三概念は、TG(ティージー)と動線、視界性です。これらをうまく活用することで店舗の地や商圏に合った集客活動が、今から誰にでも実施……
12.「立地の問題が改善可能か不可能か。それが問題だ」 売上を増大させる立地改善の方法[前編]
「店の売上が下がると、「うちは立地が悪いから」とか「競合店があるから」と立地のせいにして諦めていませんか?
現状打開のため頭を悩ませている中でさらに業績が悪化すると、「うちは立地が悪いから」とか「競合店があるから」と立地のせいにしたくなることがあります。売上が悪いのは本当に立地だけの問題なのでしょうか?立地を問題にする前に、店の営業力を振り返ることが正しい順番です。そして、……
13.「立地の問題が改善可能か不可能か。それが問題だ」 売上を増大させる立地改善の方法[後編]
「業績が悪くなると、立地の改善や営業力を見直すというような基本をすっ飛ばし、閉店、コスト削減に向かっていませんか?」
今まで「売れない店の商圏は小さい、売れている店の商圏が大きい」とされていた常識は実は誤りだったのです。この事実から導かれた店長が実践できる4つの立地改善と商圏の黄金ルールを店長が平然と率先し、泥臭いことの実践による立地改善で、お客様を増やし売上げ上げるで劇的な効果に繋げるために……
(関連記事)繁盛立地の紐解き【目次】
「店長が知っていると得する立地の応用」
繁盛立地入門に続き、さらに、繁盛立地を紐解きます。立地と聞くと本社本部の仕事で店舗とは無関係のように思われがちですが、立地の改善は、現場でおこないます。個人店もチェーン店も、商圏の潜在購買力を最大限獲得する店舗経営が……