すでに、不動産業者に頼ってばかりの立地開発ではいけないという話しをしました。今回もこれに関連したことを話しましょう。
相場は立地の参考値(目安)
立地の初心者が、簡単に「立地の良否を知る」にはどうしたら良いか?
それは、その物件(店舗候補物件)の賃貸条件を調べることです。その条件とは「坪当たり家賃単価(以下、坪単価)」を指します。
この坪単価が高いほど、「立地は良い」ということです。
反対に、低いほど、「立地は悪い」ことになります。
しかし、それは、一般的に言えばその通りなのですが、個別に見ていくと、そのようにならないことが多い。むしろ、かなり怪しくなってくるのでお気を付けください。
というのも、坪単価が高くなったり、低くなったりというのは、需要と供給の関係で変わるからです。
さすがに、資本主義経済が長い日本では、地主が決めた家賃でそのままというわけには行きません。
需要と供給という「市場原理」と「立地の良し悪し」の落とし穴
「その物件を欲しがる人」が多いから家賃は高くなる。しかし、「その物件を欲しがる人」は「立地が良いことが分かっている」から欲しがっているとは限らない
仮に高い家賃を望んだとしても、仲介業者は、「それは高すぎて、借主は見つかりませんよ」とアドバイスします。仲介業者にしてみれば、家賃が高いほど仲介手数料を高くできるのですから、高いが良いに決まってます。それでも、借主がなければ高い賃料は絵に描いた餅で、儲かりません。
そうやって、坪単価が高くなるかどうかは、需要と供給という「市場原理」が働いているのです。
が、しかし。