店長マニュアル 2.10のマネジメント知識 (1)事務処理

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【この記事の概要】
 事務処理とは、帳票の作成や管理が目的ではなく、事務処理を通じて数字から異常値に気づき、現場検証から本質究明と改善すること

(1)事務処理

事務処理能力とは

 事務処理を通じて数字の異常に気づき、現場検証や改善ができる店長業務のことで、一般的な帳票管理のことではありません。

また、事務処理という業務を通じて非生産的な業務を生産的にするために二つの能力開発が必要です。

1) 情報分析と改善能力:事務処理を通じて数字から異常値に気づき、現場検証によって本質究明と改善の実施

2)情報管理能力:店舗経営に必要な情報の保管とファイリング。定位置管理で必要な情報は即時取り出せる

事務処理の現状とあるべき店長業務

 事務処理とひと言でいっても、会計に必要な帳簿、伝票、請求書、法定書類、本社本部や店舗用の書類、ネットワーク、電子メールやSNS等々、その種類は多岐にわたる。これらを事務所で処理するのだが、あっという間に時間が経ってしまう非生産的業務と受け止められている。

その中でも売上、経費や利益などの業績に関わる管理書類が多く、中小企業では多額のシステム投資はできないし、大手のシステムであっても複雑で現場で必要な情報を取り出しにくく、活用しにくいため、バイヤー、経理や財務などの各担当者が必要とするバラバラの帳票対応を現場が対応し、非生産的な業務も増える傾向にもある。

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