ピープル・ビジネス理論 0章 概論 3.ピープル・ビジネスの構成要素

ピープル・ビジネス理論 構成要素

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複雑で難しく見える事象でもシンプルに捉え、本質改善ができるように仕組化したことで世界展開を可能にした

物事をシンプルに捉える

偉大な経営者らはものごとの捉え方を以下のように仰せです

「何事も小さな仕事に分けてしまえば、特に難しいことなどない」 マクドナルド創業者 レイ・クロック

「ものごとをシンプルにとらえる」 京セラ創業者 稲盛和夫

一見複雑に見える店舗経営ですが、素人をプロに育成するピープル・ビジネス理論では、すべての事象を誰もがシンプルに捉えられるようにシンプルな構成でまとめています。

ピープル・ビジネスの三大要素

店舗経営(ピープル・ビジネス)はツール、システムと考え方の三要素から構成される。

ピープル・ビジネス理論 三大要素

①ツール(手順と基準)
手順と基準が明示されたもので経営計画、マニュアル、プログラム、帳票などや作業で使うツール類のこと。能力開発の主な機能は言葉や行動を変えること。

②システム(時間と生産性)
ツールを動かすシステムやオペレーションで時間や生産性から構成される仕組みのこと。能力開発の主な機能はツールの運用により行動を変えること。

③考え方(WhyとHow)
ツールとシステムを動かしている人が「なぜ」「どうして」その行動をしているか。その根拠や裏付けである考え方の見える化のこと。能力開発の主な機能はツールとシステムの運用によって経営者の視点や考え方の習慣化から人間力を醸成すること。

問題の根本とは 事象と根本的要因

現場でよくある問題に例えると

■ 使われないマニュアル、形式的な損益計算書、結論の出ない会議など諸問題の根本原因は全て、ツール、システムか考え方の何れかにあります。

■「うちの会社にはマニュアルはあるが人が育たない。結果に繋がらない」との声を聞きますが、その根本原因はマニュアル動かすシステムと考え方の欠如によることが多いのです。

■ 人の数だけルールや基準が存在し、「何が正しい」のではなく、「誰が正しい」のか、が判断基準になっている店舗。

■ そのため、問題が発生すると犯人探しをしたり、その人を叱ったり、責めたりなどして解決を試みるも、一時的には解決するも必ず問題は再発し、またその問題に振り回されることになります。

よって、本質は

■ 現場で発生する事象をツール、システムと考え方に着眼して現場検証すれば、「どこに」「何の」の根本要因があるかが究明でき、根本解決が容易になります。

■ 大切なことは、事実確認によって物事の本質を見て、その原因である根っこまでを見て、再発防止策を講じることなのです。

■ そのため、大手チェーンのマニュアルであってもツールだけでは機能しないのです。

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