社員のための課長業・部長業・役員業 4.各階層の共通スキル『人間学』 (2)あなたは部下から「そんなことは聞いていません、教わっていません」と言われませんか?

上司に不満そうに答える女性スッタフ 「そんなことは聞いていません、教わっていません」

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【この記事の概要】
 「なぜ、このようなコミュニケーションギャップが起こるのか?」
 指示したはずのことでも、部下から「そんなことは聞いていません、教わっていません」と言われる…」
 上司と部下との指示の出し方においても、本人が興味を持ち、自分事として、やりたいと思ってもらえるように指示を出さない限り、このようなことはよく生じます。それは、脳が人間の思考を形成しており、それがかなり歪んでいて、その歪みの実体を理解しなければ人間行動は理解できないからです。

1.アドラーの考え方における「最強は誰か?」が印象的です。最強とは環境を支配できる人です。

新入社員は、社会人では赤ちゃんと一緒でして、そこで大事なことは、自分が納得出来て、分かるまで、謙虚に教えを乞うこと、これが大事です

 先記事で赤ちゃんの例を述べましたが、私はいつも、新入社員の入社式で、このアドラーの話をします。

新入社員は、社会人では赤ちゃんと一緒でして、そこで大事なことは、自分が納得出来て、分かるまで、先輩社員に食いついて、「分かりません、教えてください」と謙虚に教えを乞うこと、これが大事です、と述べています。

赤ちゃんの例え話で、赤ちゃんが少しずつ言葉を覚えてくると、母親は、赤ちゃん言葉を使いながら、赤ちゃんが理解できるように身振り手振りで教えていくものです。そうこうしていると「なになに期」が訪れ、その後、「なぜなぜどうして」の「なぜなぜ期」に入り脳が発達して、情報を取りこもうとする大事な時期を迎えます。

立派な母親は、それに対してとことん応えていき、その母親の元では天才が生まれるのです。

「人間は誰でも天才になれる」ということなのですが、天才誕生の裏には立派な母親の存在があるものです。

父親ではなく母親でして、母親が赤ちゃんに対してどう対応したか、によるのです。

皆さんが天才になれるかどうかは、先輩社員にかかっているのですから、先輩も、忙しい中、しつこくつきまとわれたら、うるさいと思うものですが、それでも諦めずに自分が納得するまで聞く態度を取っていれば、実は先輩を育てることにも繋がるものなのです。

これは、会社にとってみると、非常に大事なことになります。

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