集客の教科書 5.お客様を店に連れてくる!攻めの5段階集客術 作戦2.キーアクセスポイントを攻める [販促カレンダー付]

集客 人の集まる場所 駅 池袋駅

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【この記事の概要】
 「人の集まる要所を攻める作戦」
 自店舗だけでの集客力には限界がある。商圏内と自店舗周辺の人の動きを把握して、商圏の集客力や人の集まる要所を活かして集客をする。

人の集まる要所を攻める

「商圏内の人の動き=動線」を理解し活用することで集客につなげる

一店舗単独の集客は限界もあり効率的とはいい難い。そこで、商圏の持つ潜在購買力である「商圏ポテンシャル」を最大限活用することで、先述した商圏への攻め方がより生きたものとなり、効果的な集客が可能となる。

商圏内において、お客様またはお客様となり得る人々の集まる場所をトラフィックジェネレーター(TG)*と呼び、代表的なものには駅、集客力のある商業施設や商業集積などがある。このTGが持つ集客力をうまく活用することが重要である。

商圏内の人の動きはTGによって形成され、駅などの集客力のある施設と百貨店やショッピングセンターなどの商業施設の間には、人や車両が多く往来する流れが生じる。この流れを「動線*」と呼び、その動線上に生じる人の動きの「要所ポイント」が生じ、裏道などの副動線ができる。この要所ポイントのことを「キーアクセスポイント」と呼び、「商圏から自店舗までの来店経路における最も重要な箇所、あるいは、店舗近くの商業集積間を移動する人の動線上のポイント」と定義する。
この動線をうまく活用することで、自店の集客につなげるのである。

主な活用としては、TGにポスターを掲出する、チラシやクーポン券を配布する、または配布してもらう、動線やキーアクセスポイントに誘導や認知のための看板を設置するなどがある。

(詳細)「トラフィックジェネレーター(TG)*」「動線*」参照先:「繁盛立地入門」店舗経営向け(第1回)立地で最も大事なTGを無視したら失敗する

1.商圏内と自店舗周辺の人の動きを把握する

消費者は本当に来店してくれるであろうか?

チラシ・クーポンを効果的に配布し、消費者に来店のモチベーションを与えることに成功した。しかしそれで安泰であろうか?本当に来店してくれるのか?ここで気を緩めるとせっかくの努力は無になってしまう。

来店途中に自店より目立つ店があったり、勘違いをして違う店に入ってしまったり・・・。

つまり競合にお客を奪われる最悪の結果を招く可能性を秘めているのだ。

消費者にとって、来店のしやすさも重要な要素で、さらに消費者は目を引いた店に入る。

そのため、消費者は日頃から、行きやすい場所に行く傾向があり、これを一般的に生活圏と呼んでいる。逆に、行きにくい場所には行かない、近づかない傾向がある。これを生活圏外と呼ぶ。

消費者はその生活圏で目を引いた店や行きつけの店に入ることが多く、この場合、消費者ニーズや求める雰囲気に合った店で、安心感のある店を選択する傾向にある。

店への行きやすさを決めるているのが商圏であり、その特性は、河川や山、高架になっていない鉄道、横断できない道路や渋滞が激しく移動に時間がかかる道路などによって分断される。

そこで商圏内での人の動き(動線)を把握することで、的確な集客を可能にする。したがって、商圏内と自店周辺の人の動き(動線)を把握することから始めることが必要となる。

下記資料をご覧いただきたい。東京の西武池袋線中村橋駅の駅周辺地図である。このあたりは住宅地で、駅乗降客数は1日約3万3000人である。

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