深刻化する人手不足は、飲食店の存続を脅かす最大の懸念事項です。しかし、一部の繁盛店では学生バイトが卒業まで辞めずに働き続ける「驚異の定着率」を誇っています。その差は、給与条件ではなく「心の報酬」にありました。
💡 驚異の定着率を生む秘密:学生スタッフが自ら主体的に動き、卒業まで「ここで働きたい」と願う組織の作り方
✅ 人手不足を解消する経営術:求人広告に頼らずとも、紹介と定着で常に活気ある現場を維持する具体的な手法
✅ 働きがいを利益に変える:スタッフの成長が顧客満足に直結し、店のファンを増やす持続可能な「好循環」の仕組み
元スーパー経営者の視点から、人手不足で悩まないための「人の育て方・活かし方」を紐解き、大切な店と雇用を守りながら地域一番店を目指すための具体的な組織防衛策を徹底解説します。
学生アルバイトが卒業まで働いてくれる居酒屋
離職者わずか1名!驚異の定着率を誇る居酒屋の秘密
居酒屋甲子園の元専務理事であり、「強グループ」として仙台市内に居酒屋5店舗を展開するKYOTAファクトリー。
「学生アルバイトを10人採用したら、8~9人ぐらいは卒業まで残ってくれる」という驚異の定着率を誇る強グループ。アルバイトが辞めてしまう原因を代表の佐々木強太氏はこう分析する。
「入りたてのアルバイトさんは 、何をすればいいのかがそもそもわからない。でも『何やってんだよ』って怒られる。それで嫌になって辞めちゃうんですよね」
なぜ強グループのアルバイトは辞めないのか。そこには強太社長の人材育成に懸ける情熱と、「ここで働きたい」と思わせる仕掛けの数々があった。
有名チェーンで培われた「手腕」と「情熱」
赤字店再建の鬼!泊まり込みで得た経営手腕と人材育成への情熱
強太社長は、某有名居酒屋チェーンで赤字店舗を渡り歩いては再建する、という経歴を経て、独立している(店名が知りたい方は動画をご覧いただきたい)。有名チェーン時代は再建を任された店に3ヶ月間泊まり込み、ロスを買い取って食べ、洗い場にシャンプーとリンスを並べ、座敷で寝袋に入った。
どこの店舗も人手不足だった。飛んでしまった店長の代わりに「明日行ってくれ」と言われ、行ってみれば当日のバイトのシフトすら決まっておらず、今日誰が来るのかもわからなかった。人材が流動的なためにオペレーションも不安定になり、クレームが頻発した。それでも会社に言われた通り、愚直に仕事をした。
仲間の顔を覚え、売上も安定し、泊まり込みの日々が終わろうする中、また次の店舗への異動を命じられた。しかし昨対70%の売上だった店舗は、強太氏が手掛けることで130%以上売上を伸ばした。
ここでの経験が、現在の強太社長の経営手腕に直結していることは疑う余地もないが、彼が「人が辞めないチーム作り」に情熱を傾けることになったこともまた必然だったといえるだろう。
では、そのチーム作りとはどのようなものなのか。
- 飛んでしまったとは:突然ある社員やスタッフが仕事を無断欠勤して、音信不通となり、そのまま辞めてしまう無断退職の例え。俗称「バックレる」。他に、会社の倒産や債務者が借金を踏み倒し夜逃げ同然で逃げる場合などでも使用される。
※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。


