「人手不足で困らない」応募者を惹きつける条件
重要な意思決定の要因である「店舗イメージ」
先記事で述べたように、応募者は必ず店を見てから応募している。
普段からお客様として、または、応募前に来店し、店の状況を確認して応募をしている。この店の状況のことを「店舗イメージ」と呼んでいる。
この「店舗イメージ」という用語は、一度は聞いたことがあるであろう。しかし、その意味となると漠然としていて、人によって解釈はまちまちで具体的に活用されていない。
そのため、まずはここで「店舗イメージ」を定義し、確認したい。
「店舗イメージ」とは、店舗内外のクレンリネスやメンテナンスの状態。そして、そこで働くスタッフの身だしなみ、アピアランス*や店全体の雰囲気などのことで、働く人たちのレベルによって決まる「人を惹きつける雰囲気」のことと定義する。
このように重要な意思決定の要因である「店舗イメージ」が与える影響について考えてみよう。
◆アピアランス*とは:[英]appearance 出現、登場、外見や容姿の意があり、相手に与える外見や容姿の印象を総称して身だしなみと呼んでいる。
「あなたの店で一緒に働きたい」と思う応募者を惹きつけることとは、時給か?待遇か?それとも他に何か?
グランドオープンやリニューアル時は、店舗イメージ向上のために、看板、店舗内外装やユニフォームなどのハード面。スッタフへのトレーニングや良いアピアランスなどのソフト両の両面に力を入れる。
その過程からスッタフは新たな環境に希望を抱き、活き活きした表情でスマイルもある*。そして、自ら積極的に一生懸命に働いている。
しかしながら、時の経過とともに、店は汚れ、機器は故障、設備の不良、安定しないオペレーション、不明確な指示などによってミスを誘発し、お客様はイライラしてクレームに発展してしまう。
さらにアピアランスの乱れたスッタフは一息つく間もなく、疲れ切った様子で表情は暗く、うつろな目で覇気もない。