【この記事の概要】
店舗近隣に有力なビジネスパートナーを見いだし、「タイアップ(提携、協力)」による店舗マーケティングで効果的な顧客の共有(交客)や販促を行いましょう。
あなたの店、いち店舗での集客には限界があります。そのため、商圏ポテンシャルを活かし、店舗近隣の集客力がある有力なパートナーと共に、双方の強みを発揮して相乗効果を高める「タイアップ」活動で店舗集客の実践が必要です。タイアップ活動は販促費を下げ、成果を上げ、地域活性化もできる効果的な店舗マーケティングの手法です。
他店舗とのタイアップ
店舗近隣の集客力がある有力なパートナーと双方の強みを発揮して相乗効果を高める
あなたの店、いち店舗での集客には限界があります。そのため、商圏ポテンシャルと店舗集客力を活かした効果的な店舗マーケティングで集客が必要になります。
その効果的な店舗マーケティングの方法に「タイアップ」活動があります。意味は「提携する、協力する」で、内容は店舗近隣に有力なパートナーを見いだし、提携して顧客の共有(交客)や販促行動を行い客数や売上アップを図るマーケティング活動です。
また、タイアップの主な活動は、イベントをコラボレーションしたり、販促の訴求を相互の店舗で行ったり、販促ツールを相互のお客様に配布し合うなどがあります。
タイアップ先を選ぶ基準と注意すべきこと
タイアップ先を選ぶにあたり重要な基準があります。
■タイアップ先を選ぶ4つの基準
① 他業種であること
② 客数が多いこと
③ 来店頻度が高いこと
④ 自店舗と同等以上の店舗イメージと運営水準であること
なぜこのタイアップ基準が重要なのか、その理由は、店舗イメージや運営水準に問題のある店舗とタイアップした場合、 自店舗も同レベルと判断されイメージダウンとなり、逆効果になる可能性があるからです。
また、タイアップは大手チェーンによる実施例が多いのですが、個人店や中小チェーン店同士でも成果を挙げていますし、商店街や単独店など地域に密着している店との実施によって、双方の集客力を活かすことができ相乗効果を高めることも期待できます。
タイアップ拠点の開発は、地道な活動により実現
タイアップ活動では、一ヶ所で大きな反響を期待しないことが重要で、地道な拠点開発の繰り返しから、自店舗に良い影響を与えるタイアップ先を見つけだすことができます。
店舗経営において結果が保証された百発百中の活動などなく、トライ&エラーを繰り返す地道な活動の繰り返しです。にもかかわらず、大きな反響を期待するが故、少しの成果でも「あまり効果が無い」と言って諦めてしまっていることがよくあります。
この「あまり効果が無い」ことでも「もっと効果を生むこと」を考え、見いだすことで、自店舗に良い影響を与えるタイアップ先が見つけられるのです。
タイアップ実施時のポイント
タイアップ実施時のポイントは、タイアップ先任せではなく、あなたがイニシアチブを取って行動することです。
タイアップに必要なチラシ、ポスターやクーポン券などの販促ツール作成は、あなたが率先して進め、作成費用はタイアップ先と折半することで初期投資を抑え投資効率を上げることができますし、さらに、ポスターの掲示場所をリクエストすることも効果を上げるポイントで双方の店舗活性化にもつながります。
実は、繁盛店と呼ばれる店ほど、このような地道な活動を積み重ねて、複数の集客活動を同時進行しています。
主なタイアップ活動の事例
飲食店とヘアカット店のタイアップ(目的:客数アップ)
飲食店の利用頻度は月に1~2回、ヘアカット店は月に1回。告知はそれぞれの店内ポスターで行い、会計時に顧客へタイアップ先のクーポン券を配布。
カラオケボックスとリユース店(目的:客単価アップ)
カラオケボックスの利用頻度は月に1~2回、リユース店も同程度。告知はそれぞれの店頭、店内ポスター、ハンドビルチラシ(A5サイズ)配布とレジカウンターのPOP。それぞれの客単価プラス300円以上購入したレシートをタイアップ先で見せると特定商品が割引で購入できる販促を実施。
和菓子屋と日本茶店(目的:来店頻度アップ)
同じ商店街にある店で利用頻度はそれぞれ月1回程度。双方の店にタイアップ先のおすすめ商品を陳列。商品を購入した顧客に有効期限15日のクーポン券を配布。告知は店頭と店内のポスターとショーケースのPOP。商店街というTGを上手く利用し、商店街内の回遊性も高めた。
◆TGとは:下記記事を参照ください。
タイアップ活動の成果
先のタイアップ事例での主な成果は、
販促費の低減
レシートをクーポン券を代わりにしたり、クーポン券やポスター代金を折半にしたことで販促費を抑えることができた。
客数アップ、客単価アップや来店頻度アップの達成
例えば、客単価アップの場合、現状2300円をプラス500円の2800円を目標にして、達成可能なサイドメニューやデザートの追加一品購入を促進させた。この場合、ただ客単価アップを狙うのではなく、客単価アップが可能な追加一品購入ができるメニュー構成や価格設定も必要。
購入点数と客単価のアップ
和菓子とお茶は、和食文化にとってどちらも欠かせない存在で、お互いの相性も良く味を引き立て合う専門店の味を顧客が楽しめるように、専門店同士でスーパーマーケットなどで良く実施されているクロスマーチャンダイジングの手法を取り入れた結果、双方の店の相互利用の機会が増えた。
◆クロスマーチャンダイジング(クロスMD)とは:和菓子とお茶のようにカテゴリは異なるが関連性のある商品を組み合わせて同じ売場に陳列して、顧客の購買意欲を高めるマーケティング手法のこと。
タイアップ活動はこのように身近な店同士で実施ができて、販売促進費を抑えられ、顧客に双方のメリットの訴求によって得られる成果も期待できるので是非実践してほしいと思います。