店長マニュアル 3.6つのマネジメントスキル (1)トレーニングスキル

店長 マネジメントスキル トレーニング 店長マニュアル

本連載記事 目次 前の記事 次の記事

「限られた人員と時間の中で人の育成が求められる」人手不足だからトレーニングができないは通用しないし、部下の育成ができなければせっかくの休日にも「店長~」と連絡が入ることに…

店長に必要なトレーニングスキルとは

「問題点=トレーニング」の認識

お客様満足度(QSC*)の測定能力があり、部下やパート・アルバイトの育成を通じてオペレーションレベルの向上を図ることができる能力が必要となる。

会社の定める基準と現状把握によって浮き彫りになった機会点(良い点、強み)と問題点(改善点、弱点)から、問題点指摘ではなく、本質的原因の究明を優先する。

特に問題が発生する要因は、正しいやり方を知らない、あるいは、知識がないことが多く、教えられていないことに起因していることが多い。つまり、問題点=トレーニング不足の認識が必要で、トレーニングでオペレーションの改善を図る。

具体的には、パート・アルバイトの機会点を伸ばしその人の持つ能力を引き出した上で、問題点の指摘ではなく改善点を明確にして行動の修正による改善することがポイントになる。

店舗経営では、まず店の見本となる人を1名育成し、オペレーションを改善しQSC*のレベルアップを図ることによって、職場雰囲気はポジティブになりやる気に満ちあふれた店が実現するので、有益なパート・アルバイトの定着促進や適正人数の確保も可能にすることが求められる。

お客様満足度(QSC*)
QSC*とは:Quality(クオリティ)、Service(サービス)、Cleanliness(クレンリネス)の頭文字の略語。意味は品質、サービス、清潔さでお客様満足度を構成する重要項目

トレーニングとは何か

まずトレーニングとは何かを把握してほしい。トレーニング*とは簡単にいうと、トレーニー(英 trainee、教育や訓練を受ける人の意)に単に仕事を教えるだけでなく、会社の基準と部下の現状レベルのギャップを埋め、会社の求める基準に引き上げる会社の求める基準まで引き上げる方法のことと定義している。詳細は以下を確認ください。

◆トレーニング*とは 参照先:『店長マニュアル 2.マネジメント知識 (6)トレーニング』

何をトレーニングするのか

トレーニングを言っても、トレーニーにただ闇雲に教えればいいというわけではなく、何のために、誰に、何を、どのようにして、何時、どんな方法で、どの期間教えるかなどのトレーニングニーズを明確にした上で行動することが求められる。

店舗経営は、限られた人員と時間の中で、刻々と変化する労働環境で人の育成が求められる。人手不足だからトレーニングができないは通用しないし、部下の育成ができなければ心休まる休日など夢のまた夢で自身が辛い思いをする。

このような中でトレーニングの効果を最大限得るためには、効率的なトレーニングの実施が求められるわけでトレーニングの質と量、時間がキーポイントになる。

店長に求められることは、会社の定める基準と自店舗レベルからトレーニングニーズを明確にし、効果的かつ効率的なトレーニングをタイムリーに実施することだ。

トレーニングニーズの把握

具体的には、店舗経営ではお客様満足度(QSC*)という指標を用いて、会社の定める基準と照らし合わせた現状把握をおこない、基準を満たしていない項目の把握と原因を究明から誰に、何のトレーニングをおこなうかを明確にする。

シェアお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次