【この記事の概要】
「経営のノウハウは教えません」と説く稲盛和夫さんに学ぶ「人を大切にする経営」
ピープル・ビジネスの探究を進めていくことで見えくること。それは従業員との「絆」と「信頼」。そして「人を大切にする経営」。「経営のノウハウは教えません」と説き、理念経を徹底した稲盛和夫さん。その教えは世界にも広まり、多くの経営者の心を高め経営を伸ばしました。育った環境や経験が異なり、多様な考えや価値観を持った人たちが会社という組織でベクトルを合わせ協力し、成果を創出する従業員の心の支えとなる「京セラフィロソフィー」の真髄を紐解き解説します。
1.経営理念とは何か
理念経営の真髄!稲盛和夫さんの経営塾「盛和塾」や「倫理経営」などを徹底研究 「経営と人の真理の真髄」を紐解きます
経営を行うに際して経営理念の重要性は歴代の名経営者たちが「最重要なもの」と位置付けています。そのため、皆さんも一定の理解と重要性の認識を持たれていることだと思います。本連載ではピープル・ビジネスが最重要と定義づけている……
2.理念経営とは
「なぜ理念経営は素晴らしい経営」と言われるのか?「経営のノウハウは教えません」と説く稲盛和夫さんから学ぶこと
京セラとKDDIを創業し大企業へと成長させ、日本航空(JAL)の経営を再建したフィロソフィー経営。このように、まったく異なる業種で通用したいわゆる理念経営とは何か?一般的な経営理念とは何が異なるのでしょうか。稲盛さんは経営理念浸透のため、何を説かれ、どのようにして人を導かれたのでしょう……
3.理念経営の基礎づくり(改定中・9月リリース予定)
「誰もが違った能力と違った価値観を持っていますので、それを一つの方向に合わせるのは至難の業」
会社は目的志向集団であり、ある目的を達成するために、その趣旨に賛同した人が集まり、分業体を形成して、同じ目的を共有して、同じ方向に向かいます。それぞれ違った役割を持った社員が同じ方向に向かって、それぞれの違った仕事を行い(協働)目的を達成するべく活動……
4.経営理念の紐解き
稲盛和夫さんが説いた京セラ、KDDIとJALと異業種を成功に導いた経営の礎。フィロソフィーの紐解き「経営理念を浸透させ、社員のベクトルを合わせ血肉化する」
人はそれぞれ考え方が違うし、能力も違います。そしてまずいことに人間の脳は「自分の都合で聞いたことを自分に都合がいいように解釈する」という性質から、同じことでも100人が聞いたら100通りの解釈が出来てしまうという……
5.経営理念の浸透
稲盛和夫さんが説いた経営理念の浸透 理念浸透のためのタイプ分類と浸透工作 企業文化の全く異なるJAL再建における理念浸透の真髄
人、ひと、ヒト。人間は誰でも尊厳欲求が強く自分が尊重されたいし、褒められたり評価されたい。「えも言われぬ恐れ」から変化を拒む心の曲者。恐れの状態の克服。たったの1%の顕在意識を支配する潜在意識などなど。経営での問題はほとんどが……
6.経営理念の実践方法
松下幸之助さんとのエピソード「下請けいじめは愛のムチ」。理念経営の実践には「経営者が自らの人生の目的に当たる経営理念を確信する」こと
どんな時でも、皆が「ぶれない」ための心の指針であること実はこれが一番大事なことです。なぜなら全責任を負う経営者が「このために自分は生まれてきたし、このために死ねる」という代物が経営理念ですので、その確立で絶対にブレ無い芯が経営に通せる……
7.経営理念の評価方法
稲盛和夫さんが説いた『社風のでき方』から見る「社風の評価」が「理念経営評価」として最適な理由 社員も経営者も安心できる企業文化の真実評価
稲盛和夫さんは、社風はどのようにしてできるかについて「経営者の経営理念が社員に伝えられ、それが社員の考え方や行動になり会社全体の文化になることで社風が形成されます」と述べておられます。つまり、経営理念に基づく経営でその結果出来上がった……