「スーパー vs ドラッグストア」 競争激化が招いた価格競争と疲弊
スーパーとドラッグストア、それぞれの弱みと強み
日常生活の中でスーパーにも行くし、ドラッグストアにも行く。そこでふと次のような疑問を抱いたことがありませんか?
☝️「スーパーとドラッグストアはどちらが安いの?」
筆者の感覚ではこのテーマがもっと早くでると思っていましたが、女性セブンが【どっちが安い?】「スーパー vsドラッグストア」実売価格を現地調査 飲み物、食品、調味料、日用品…どの商品をどちらで買うべきか徹底比較でようやく取り上げてくれましたので、解説します。
この疑問の答えを言う前に、それぞれの強みと弱みをざっと把握してみましょう。
スーパーの強みは『生鮮食品』です。店の入口には「季節を感じさせる」鉄則に基づてフルーツや旬の野菜が大量に積まれています。また、お刺身やお肉も豊富に品揃えがされています。
これらは人手や設備投資が必要なため、ドラッグストアでは取り扱いが難しい部門です。
一方、ドラッグストアは「薬」や健康関連商品が主力で、ここはスーパーが勝てない部門です。
スーパーとドラッグストア、競争激化によって経営者を苦しめ、消費者にもたらされたこと
☝️このようにお互いの強みと弱みが明確で、それぞれの強みを活かして得意分野に注力すればよいのですが、競合対策としてそれぞれの商品まで扱うようになり品揃えを豊富にしました。
このような状況で競争優位性を高め相手に勝つためには、競合他社よりも安い価格で商品を販売することで競争上の優位に立つこと、つまり、コストリーダーシップ戦略が必要になります。
その結果、価格競争が激化しました。これは消費者には良いことですが、スーパーの経営者にとっては厳しい現実なのです(^^;
イトーヨーカドーでなくてもスーパーが疲弊していくワケ
記事では以下のことが指摘されています。
ドラッグストアがスーパーを圧倒するワケ
– 非生鮮食品はドラッグストアの方が安く、特に「白もの」と呼ばれる牛乳・豆腐・玉子・パンは日常的に安い。スーパーはチラシ特売日で対抗。
– コストコやスーパーでの大量購入は、消費しきれずに廃棄が出て割高になることがある。
– スーパーは「PB(プライベートブランド)商品」がお買い得(ドラッグストアもPB商品を充実させて来ている)。
このような状況から、常に私が心配している「ドラッグストアがスーパーを圧倒する」という考えが現実味を帯びて来るのです。
ドラッグストアは「クスリ」の利益が大きいため、集客のため食品を安く売っても採算が取れ、さらに、スーパーより勝る生鮮食品を強化すれば、イトーヨーカドーでなくてもスーパーが疲弊していく状況なのです😨_| ̄|○ ガクッ…
この記事は筆者が「note」に掲載した【どっちが安い?スーパー vs ドラッグストア】を要約、加筆したものです。