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前に「年齢による就職や転職の難しさ」について触れた『「人手不足で倒産するなら私を雇ってよ!」人手が足りないという割に人を選ぶという矛盾』の記事は、皆さんの反応がとても多くて驚きました。
そこで、今回は「人手不足倒産」についてもう少し掘り下げてみることにします。

「人手不足倒産」という言葉を耳にしますが、それだけで本当に倒産するのか大きな疑問です。
企業が倒産する一般的なパターンは、売上や利益が減少し、支払いに追われ、最終的に資金がショートして「The End」が多いのではないでしょうか。私がスーパーを経営していた時も、そうでした(^^;

私はスーパーの社長でしたが、そもそも人手が不足するのは、
1. 新規出店や繁忙期に売上が増加した時
2. 仕出や移動販売等の新規事業を始め、在籍している従業員で対応しきれなくなった時
この程度しか思い浮かびません。

世に言う『人手不足倒産』って、会社に本当に人がいなかったから倒産したのですか?

注文が受注できないなら断る選択もありますし、多くの人たちが急に退職して店を開けられないなら「人手不足」とは言いません。
会社が倒産すると、そりゃもう悲惨です、最悪です、辛いです(人に聞いた話じゃありませんw)
倒産を避けるためには、その場しのぎで良い条件で人を雇ったり、店舗や販売先を減少させて経営を継続するはずです(もちろん持論ですw)

人がいないから倒産した!?

「人手不足で倒産」と聞くと納得してしまいがちですが、私の経験からすると「それは言い訳だ」と感じます。問題は、単なる人数の不足なのかスキルを持つ人財の不足なのかです。
何とか頑張って維持してきた会社が「人手不足」のために倒産?こんな不幸な話はありませんよ!私が言うのも何ですけど(ー ー;)

調べてみたら「人手不足倒産」件数の1位は建築業、2位は物流業とのこと…

人手不足で倒産してしまう企業があるとすれば、その原因は法律改正などでこれまで以上に人手が必要になったことが考えられます。これを「人手不足倒産」と言うのかぁ…
ということは、先の記事で紹介した「働きたいけど雇ってもらえない人達」がその業種に行けば雇ってもらえるってこと?
でもそりゃ無理があるでしょう。だって、業界をあげて労働環境や待遇の改善が必要になるから…

こりゃ根深い問題ですね…
軽口を叩いてすいませんでした m(_ _)m
この記事は筆者が「note」に掲載した「【本当に人手不足で『倒産』するのか…?】」を要約、加筆したものです。
