店長が実践できる客数を増やして、投資効率を上げる方法
新規顧客獲得とリピーター獲得の方法と販促ツールを分ける
一律、絨毯爆撃的なチラシ配布は配布費用もかかり、効果も限定される。そのため、自店商圏に合ったきめ細かい方法でチラシを配布することが必要になる。
そのためには、まず「新規顧客獲得」と「リピーター(固定客)獲得」で配布地域を分けることを考えよう。
お客様の少ない地域では、一度来店してもらうための「特別ご招待券」付きのチラシを配布するのも新規顧客の獲得に有効だ。
逆にお客様が多い地域には、来店頻度や購入点数を上げるためのクーポン券やチラシを配布し、リピーターを獲得する。
店舗経営において、この「新規顧客獲得」と「リピーター獲得」を分けた施策は非常に重要であり、一律割引をせずに一定の粗利益の確保ができるとともに、消費者への訴求インパクトも出せることで競合対策などのメリットもあり、本社本部ではなく店でしかできないことでもある。
なぜ、新規顧客を獲得することが重要なのか
店舗経営(ピープル・ビジネス)における私たちの商売は、一店舗ごとの経営であり、一店舗の売上不振が企業生命を左右すると言っても過言ではない。
このような経営不振に陥らないためには、店舗単位でいかに新規顧客を獲得するかが重要となる。これができなければ必然的に事業は縮小し、最悪撤退などの事態をまねく。これは歴史が証明している事実でもある。
なぜならば、どんなに努力しても100%のお客様にリピート頂くことは難しく、どの店舗も毎月7~12%の割合でお客様を失っているからだ。
加え、店の業績が下がると客数を上げようと本社本部はチラシやクーポン券を作成し、店で配布をさせるのだが、実際には来店した固定客に渡したり、同じ地域にポスティングをしたりしているため一向に改善されない。