パートアルバイト募集・採用マニュアル 1.効果的に人を募集し、採用、育成、そして離職防止を実現する仕組み

パートアルバイト戦力化マニュアル リクルートアクション・マニュアル 効果的に人を募集し、採用、育成、そして離職防止を実現する ピープルマネジメントの基本は「人を採用し、育成して、辞めさせない」 人手不足対策 「採用、育成、そして離職防止」を実現する人財開発サイクルはリクルートアクション(募集・採用)、トレーニング(教育・訓練)とリテンション(定着促進)で構成

【この記事の概要】
 「なぜだろう!?いくら募集をかけても人が集まらない…。採用しても、すぐに辞められてしまう…。」
 人手不足の中、やっとの思いで採用し、一生懸命に育てたのに、育ったとたん辞めてしまう…。このようなことを一度は体験したことがあるのではないでしょうか。これらの問題が解決しない中で募集を続けてもあなたの負担やストレスは増すばかりで、人手不足は解消できません。このような困難を乗り越えてきた店舗経営やピープル・ビジネスには「人を採用し、育成して、辞めさせない」ことを体系化した『人財開発サイクル』というシステムがあります。是非、この機会に根本的な人手不足から脱却しましょう。

この記事の目次

ピープルマネジメントの基本

人の募集、採用活動をする前にまずすべき重要なこと

 「なぜだろう!?いくら募集をかけても人が集まらない…。採用しても、すぐに辞められてしまう…。」

一生懸命に育てて安心したと思った矢先、「今、少しよろしいですか?」と退職の申し出が来る。このようなことを一度は体験したことがあるのではないでしょうか。

店舗経営やピープル・ビジネスにおけるピープルマネジメントの基本は「人を採用し、育成して、辞めさせない」ことです。 この原則を現場の責任者である店長が繰り返して実行することで、現場力と人間力が向上し、ピープルマネジメントの精度も高まります。その結果、人的問題は自然に減少していくのです。

たとえどんなに求人広告などの募集費用をかけても、あるいは本社が店長に代わって人を確保しても、育成と定着はあくまで現場に委ねられます。一見効率的に思える方法でも、場当たり的な対応に過ぎないため、長期的な人手不足解消は難しいのです。

人手不足を抱える店舗では、店長がその状態で店を運営しなければならず、売上未達、クレーム、ミスや失敗などが多発しプレッシャーやストレスから、次第に”イライラ”や”不安”で悩まされ、結果、人の扱いが雑になり、さらなる退職者を生む原因にもなります。

1980年代以降、パソコンやスマートフォン、インターネットやSNSの普及により、人財募集・採用、教育や定着促進がシステム化され、一見便利になったように思えます。しかし、逆に負担が増しているケースも多く、これは本質への理解を欠いた断片的なシステム化が原因となって機能していないことがよくあります。

ここで言うシステム化とは、機械化ではなく仕組み化のことで、人財募集から定着促進までを一連の流れとして、必要なアクションとツールを明確にしたものを指します。

人が集まらない。人が育たない。慣れた頃に辞められてしまう根本的問題の解決

 人が集まらず、育たず、また慣れた頃に辞めてしまうことの根本原因は現場にあり、現場の責任として人の問題を解決しなければ、人手不足に悩み続けることになります。

そこで、店舗経営やピープル・ビジネスでは、人的問題を根本解決し、人手不足を解消するために、「人を採用し、育成して、辞めさせない」ことを体系化した『人財開発サイクル』というシステムが昭和後期に開発され、今日まで構築され続けています。

このシステムは経営理念を中心に三つの要素で構成され、循環して実施されるもので、誰でも実践しやすいように工夫されています。

「採用、育成、そして離職防止」を実現する人財開発サイクル

 店舗経営やピープル・ビジネスにおける人財開発サイクルは、中心に経営理念を据え、リクルートアクション、人財開発、定着促進の三つの要素から成り立っています。また、このサイクルは包括的な人財開発マニュアルとしてもまとめられています。

店舗経営、ピープル・ビジネスにおける人財開発サイクル 経営理念を中心にリクルートアクション、人財開発と定着促進の三要素で構成される経営パッケジマニュアル
人財開発サイクル

■人財開発サイクルの構成
・リクルートアクション(募集・採用)
: 適正人員数の算出から、募集、面接、採用までを行います。
・トレーニング(教育・訓練): 入社手続き、新人から中堅、ベテランまで段階的に育成し、最終的にはリーダー、時間帯責任者や店長代行まで育成します。
・リテンション(定着促進): 個々の欲求に合った能力開発、権限委譲、勤務評価を通じて、従業員の定着を図ります。

これらを繰り返し実施することで、店舗の人財は成長し、従業員満足度もお客様満足度も向上。この結果、企業理念が実現され、有益な人財が育成されていきます。

また、トレーニングでは、新人が成長しますが、中堅やベテラン、リーダーや時間帯責任者が伸び悩むことがあります。

その要因の一つに、トレーニングはトレーナーが新人を教え、新人を成長させることと認識されがちなのですが、本来は『教える人』の成長の機会なのです。

具体的には、教えるための準備や『教わる人』から質問を受けたりして、マニュアルに無い自分に足りないことや新たな気付きから学ぶことができるからです。

『教える人』が見本となり、レベルが向上していくと労働環境は積極的で生き生きとしてくるので店舗イメージも良くなり、リテンションやリクルートアクションにも良い影響を与え、組織全体のレベル向上にも繋がります。

さらに、個々の成長やレベルに合った権限委譲、本質的な問題解決、ミスや失敗の再発防止から 仕事の精度も現場力も向上します。

この過程で、人に関する問題のほとんどが減少し、店舗運営がスムーズに行われるようになり、安定経営が実現します。

リクルートアクションと言うと、募集活動から始めることがありますが、まずは募集活動の準備として、人財開発サイクルに基づいた効果的な人の募集、採用、育成、そして離職防止を体系化し仕組化することから始めましょう。

◆詳しい情報は以下をご覧ください。

あわせて読みたい
店長マニュアル 2.10のマネジメント知識 (6)トレーニング 本連載記事【目次】 前の記事次の記事  【この記事の概要】 トレーニングとは、スタッフの現在のレベルから会社の期待しているレベルまで引き上げること。人手不足でも...
シェアお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次