【競合対策】「攻めの5段階集客術」作戦 5-1 店舗前・店頭の攻め方(知識編)費用対効果を最大化する!店頭ツール活用で顧客を増やす極意

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【この記事で分かること】
 店舗集客の鍵は、店頭の「物理的・心理的な障壁」を取り除くことから始まります。
 店内が明るく見える、情報が明確、入口が分かりやすいといった基本条件をクリアすることで、お客様は安心して入店できます。広域チラシの配布なども、この店頭の準備が不十分だと効果が薄く、費用倒れのリスクを伴います。まずは通行人に目を配り、小さな成果を積み重ねて、口コミやリピートに繋がる強固な集客基盤を築くことが重要です。

この記事の目次

店舗集客の大原則、店舗前・店頭を攻略する

 店舗経営者の皆さん、「攻めの5段階集客術」連載の最終回へようこそ。

これまでの連載では、商圏、キーアクセスポイント、そして店舗近隣、さらには「20メートル地点」という広域から徐々に焦点を絞って、集客の糸口を探してきました。そして、いよいよ最終段階。今回は集客の成否を分ける店舗前・店頭での「攻め方」について解説します。

どんなに素晴らしい商品やサービスを持っていても、お客様が店内まで足を運んでくれなければ、その魅力は伝わりません。お客様が多い店と少ない店を分ける差は、まさにこの最後の数十センチで決まると言っても過言ではないのです。これは、店頭に置く看板やツールの位置が、わずか数センチ変わるだけで通行人からの視認性に大きく影響することを意味します。

「攻めの5段階集客術」で段階的な集客を実現し、作戦4-2の店舗から「20メートル地点」でのアプローチも実行したにもかかわらず、店そのものが目立たなかったり、店舗に入りにくい印象を与えていたりすると、消費者は素通りしてしまいます。

そのため、店前を通る消費者に

  • いかに足を止めてもらうか
  • いかに店内まで足を運んでもらうか

が重要になります。

たとえ商圏にどんなにチラシを配布しても、店舗から「20メートル地点」でクーポン券を配布しても、その努力は実りません。

王貞治さんの「報われない努力があるなら、それはまだ努力と呼べない」という言葉のように、店舗前の集客は、店前を通る人々の視線を捉え、いかにアプローチするかが鍵となります。今日の来店がなくても、翌日以降の来店に繋げる店頭づくりが何よりも重要なのです。

この2つのポイントを押さえることができれば、お客様の流れは劇的に変わります。

お客様を引きつける店舗前・店頭の4大条件

 自店がこれらの条件を満たしているか、お客様の立場で冷静にチェックしてみましょう。

  • 通行人の足を確実に止めること: 突き出し看板やのぼり旗などを活用し、通り過ぎていく人々の「動線」にアプローチして、注意を引きつけます。数センチの違いで視認性が大きく変わるため、向きや位置を常に調整することが重要です。
  • 入店を促す明るさと「営業感」: 明るい照明で店頭や店内を照らし、「営業している」という安心感をお客様に与えます。店内がよく見えることで、お客様は事前に雰囲気を把握でき、入店のハードルが下がります。
  • 安心感を与える情報の明確化: POPスタンドやメニューボードを活用し、取扱商品やサービス、そして価格を明確に提示します。特に「フィッシング商品」などのお得な情報を訴求することで、お客様の関心を引きつけます。
  • 物理的・心理的な入店障害を取り除くこと: 入口の段差プレートや、駐輪・駐車スペースの整理など、物理的な障害を取り除きます。また、店内が見えること、清潔感を保つことなど、お客様の心理的な障害を取り除くことも含まれます。

特に、外から店内が見えづらい閉鎖的な店舗は、新規のお客様にとって非常にハードルが高い場所です。高級店の特徴であり、昭和に流行した閉鎖的な店舗デザインは、一見さんの入店をためらわせる心理的な障壁になりがちです。この機会に、店舗の第一印象を改善し、お客様を迎え入れる態勢を整えましょう。

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