昭和から令和へと語り継がれる中で歪んでしまった「お客様は神様」という言葉。この誤解が現代の「カスハラ」を生む起点となり、現場で働く人々の心身を脅かし、店舗経営を揺るがす深刻な問題となっています。
💡 カスハラ誕生の背景と対策:三波春夫氏の真意とは異なる、昭和の流行による「誤った解釈」の正体
✅ 起点は1961年:「お客様は神様」の言葉が歪んで定着した歴史的背景
✅ 厚労省の最新定義:社会通念を超えた要求や就業環境悪化の3基準を解説
✅ 企業の防衛策:マニュアル作成や窓口設置など、従業員を守る実務的対応
✅ 経営の本質:奴隷ではない対等な関係を築き、礼儀とリスペクトを取り戻す指針
元スーパー経営者の視点から、人としての心構えが歪んでしまった実態を紐解き、悪質なクレームから従業員と店を守り抜くための具体的な防衛策を徹底解説します。
カスハラの起点は、1961年の春。
昭和に流行したある言葉がきっかけ
「お客様は神様です」は、国民的歌手の三波春夫さんが1961(昭和36)年、春の公演で心構えを話したことが始まりでした。
その後、昭和のお笑いレジェンド、漫才トリオのレツゴー三匹が「三波春夫でございます。お客様は神様です」という表現で流行させ、「お客様は神様です」という言い方が世の中に定着して行きました。
その過程で三波春夫さんの“お客様を神様とみる”というもともとの心構えがレッツゴー三匹によって「お客さんは神様なんだから、何をしても我慢して尽くしなさい」と異なった解釈で広まり、定着していったのです。
これが「カスハラ(カスタマーハラスメント)」の起点になりました。
そして、昭和、平成から令和へと時代が移り変わる中、「俺を誰だと思ってる、客だぞ!お客様は神様だ!!」となり、過度な要求が年々エスカレートして悪質なカスハラを助長していったのです。
ここで言うカスハラとは、顧客や取引先により過剰な要求や、不当な言いがかりなどを無理に押し付けられる、非常に悪質なクレーム行為のことです。
その結果、厚生労働省は2024年12月26日に開かれた労働政策審議会(雇用環境・均等分科会)で、カスタマーハラスメント対策を義務付ける案を示し、了承されました。
その中で厚生労働省は「カスタマーハラスメント(カスハラ)」を次のように定義をしました。
■「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の定義
1. 顧客、取引先、施設利用者その他の利害関係者が行うこと
2. 社会通念上相当な範囲を超えた言動であること
3. 労働者の就業環境が害されること
上記全ての要素を満たすもの。
※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。


