
現金管理における重要なチェックポイント
常に意識すべき現金の取り扱いと店舗環境
現金を触る頻度が高く、取り扱い金額の多いレジ現金や事務所の金庫のチェックを優先して行います。各レジ担当者のオペレーションについて、手順、基準、ルールの徹底状態を、五感を使い確認しましょう。
高額紙幣の取り扱い、内引き、詐欺、強盗対策にも注意を払う必要があります。レジ担当者とお客様の会話内容にも耳を傾けることで、サービスレベルの向上や不正予防にもつながります。
その他、レジの誤登録(取り消し件数や金額)、返品・返金処理、帳票の記入漏れやミスなどに異常がないかを確認します。
事務所では、金庫内の現金やクーポン券の残高、管理状態もチェックします。銀行入金用の売上金を何日も金庫に放置していないか、必要以上のつり銭準備金を保管していないかなども確認が必要です。クーポン券を金庫で保管していない店舗もあるので注意しましょう。
現金事故のない安全な労働環境づくりのために
レジ現金の確認は、定時や担当者交代時のチェック、売上金の中抜き、残高確認だけでなく、抜き打ちチェックも不可欠です。
また、紙幣の向きを揃えるといった、一見すると面倒に思えることまで徹底することで、現金一枚一枚にまで注意を払っている姿勢を示すことが重要です。
レジで生じた現金差は、プラスやマイナスの合計ではなく、絶対値の合計と件数、平均値で把握しましょう。帳票への記入やルールの徹底、差額現金の金庫保管などもチェックが必要です。
レジ横の募金箱や店の貯金箱で現金の出し入れをすることは絶対に避けてください。また、マイナスの現金差だけでなく、プラスの現金差にも危険が潜んでいる場合があります。
常に現金の取り扱いに気を配っている姿勢を見せ、注意喚起することで、不正の隙を与えないようにしましょう。
チェックは、単にチェックリストをこなすだけでなく、スタッフの良い点を褒め、問題点があれば改善点を伝える機会と捉えることが大切です。
粗探しではなく、あくまで仕事ぶりの観察、管理、監督を通じて不正の隙を与えないことが目的であることを忘れないでください。そうしないとスタッフとの人間関係が崩れ、かえって不正が横行する可能性もあります。

