
米国から日本上陸したグローバルチェーンの経営理念事例
米国から日本上陸した大手グローバルチェーンの経営理念を比較
米国におけるチェーン成長の背景には、店舗展開に必要な人財の確保が必要でした。そこで、年齢、言語、宗教、学歴、経歴、趣味嗜好や価値観などの属性や多様性の異なる人を確保して育成を可能にするビジネスモデルを開発したのです。
このように多様な人達をまとめて、結果を導くためには、
・人間とは、自分自身のことは分からないように脳ができている」が前提のもと、
・「誰が正しいかでは無く、何が正しいか?」が判断基準です。
・その判断基準とは「理念と事実」です。
経営をまったく知らないパート・アルバイトや新入社員やであっても、入社初日から経営理念が実践できるのです。以下にその事例を紹介します。
セブンイレブン
1973年11月ヨークセブン(セブンイレブンジャパンの前進)設立。米国サウスランド社(現7-Eleven,inc.)とエリアサービスおよびライセンス契約締結し、国内でのセブンイレブンの歴史が開始。1974年5月に歴史的な「セブン‐イレブン第1号店豊洲店(東京都江東区)」がオープンし、現在まで基本4原則を忠実に実行し、お客様に愛される店づくりが要求されています。
- 品揃え
- 鮮度管理
- クリンリネス
- フレンドリーサービス
マクドナルド
1971年7月創業当時からの経営理念はQSCVで、現在では外食産業のスタンダードになっています。
- Q:Quality(品質)
- S:Service(サービス)
- C:Cleanliness(清潔さ)
- V:Value(付加価値)
ディズニーランド(ディズニーテーマパーク)
1983年4月東京ディズニーランドがオープンした時から現在までパーク運営の4つの鍵「SCSE」。 “SCSE”の優先順位を守り行動することによって、ゲストにハピネス(幸福感)を提供することができます。
- 優先順位 1. Safety(安全性)
- 優先順位 2. Courtesy(礼儀正しさ・親しみやすさ)
- 優先順位 3. Show(ショー)
- 優先順位 4. Efficiency(効率)
このように、各グローバルチェーンの経営理念はシンプルかつ明確で覚えやすく、実践しやすく設計されていることが大きな共通点の一つなのです。
経営理念のシンプル化と業務やマネジメントと連動した背景
企業理念とは別に、経営理念はシンプルかつ明確で、その理念を基にビジネスモデル、オペレーション、経営システムや人事評価までの全て連動していてトータル・マネジメント・システムと呼んでいます。
その理由は、前述の通り性別や人種の違いに限らず、年齢、言語、宗教、学歴、経歴、趣味嗜好や価値観などの属性や多様性の受け入れが必要で、多様な人財の積極的登用と活用によって組織の生産性や競争力を高めることで経営差別化戦略の推進を図りました。
それはダイバーシティと呼ばれ、1960年代の米国において、経営理念を現場に徹底させるためには、経営理念を現場に覚えさせ、実践させ、評価しなければ人財開発も定着促進も出来ないと言った背景から、経営理念はシンプル化し、トータル・マネジメント・システムが誕生したのです。
日本ではこれらの経営理念を朝礼で唱和している姿を見かけます。ディズニー、マクドナルドやセブンイレブンとの大きな違いは、経営理念が従業員の行動ベースまで落とし込みがなされているので、的確な実践や行動によって、お客様満足度も売上や利益も向上して、ひいては人事評価制度とも連動しているので評価されることで従業員満足度も向上する点にあります。
まとめ
今回は経営理念の意義をわかりやすいように稲盛さんと松下幸之助さんのエピソードやグローバルチェーンの事例を交えて説明しました。
古今東西の名経営者が口をそろえて経営理念の重要性を説いておられますが、一般には実感としてその重要性が理解されていません。
それは非常に残念なことですのでエピソードで説明することで理解して頂く工夫をしました。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

