飲食店「繁盛の秘訣」10.人手不足で悩むことがない経営「驚異の定着率!学生が卒業まで働く居酒屋の秘密」

この記事の目次

強グループ流!人が辞めないチーム作り3つの特長

 定着率を劇的に高める秘訣!「人が辞めない」仕組みの裏側

1.ゴールを明確に設定する

 「なんとなく」をなくす!アルバイトが5日で目標達成できるトレーニングシート短期離職ゼロを実現した「見える化」された目標設定の力

 強太社長が作ったのが、アルバイトが5日で目標を達成できるようにするための「トレーニングシート」。内容は難しいものではなく、例えば「次までに卓番を覚えましょう」のような宿題をトレーナーから渡されて、達成できれば「マル」をあげる。

シンプルな方法だが、強太社長はこう言う。

「個店にありがちですけど、“なんとなく”で教えちゃうんですよね。初日に『今日はとりあえず雰囲気だけ見といて』みたいな」

5回シフトに入るうちに5個マルがつけばOK、と言えば、アルバイトも「今、何を頑張ればいいか」がわかる。つまりゴール(目標)を明確に設定する。

トレーニングシートを導入してから、短期での退職は皆無になったという。

2.マイルストーンの可視化

 頑張りが「見える」仕組み!ランクアップでモチベーション向上名札の色や制服で変化を実感!達成感を刺激する評価制度

 ゴールを達成したら評価を「目に見える形」で与えてあげる。

例えば、

・アルバイトをランク制にする

・ランクが上がると、名札の色が変わる

・一定のランクを超えると制服が変わる

「自分もここまで頑張りたい」と思えるようなマイルストーンを提示して、到達すれば時給が上がるだけでなく、職務上の権限も付与される。

「おすすめができる」「フロント・フリーができる」「休み回しができる」など、各ランクで必要なスキルは決まっており、これもゴールを明確化する施策だといえる。

3.社長自ら思いを伝える

 「僕ららしさ」を育む10か条!社長が直接伝える企業文化。心に響くメッセージ!社長の情熱がアルバイトを動かす理由。

 強グループには全店に共通するルールがいくつかある。リピーターを増やすための営業項目、食中毒を出さないための衛生管理重点項目などがあるが、チーム作りに欠かせないのが「僕ららしさを守るルールと文化10か条」だ。ここに強太社長が大事にしている「思い」が集約されている。

その1 5分前行動をする

その2 挨拶は自分から元気よく

その3 身だしなみは、いつも見られている意識をもつ

その4 マイナスな発言はしない

その5 店舗ミーティング・レクリエーションは必ず参加

その6 相手を受け入れること・相手を認めること

その7 ありがとう!ごめんなさい!はすぐ言おう

その8 ワースケは見たらすぐサインすること

その9 返事はすぐに「はい!」

その10 人のせいにしない言い訳しない

誤解を恐れずに言えば、さほど目新しさを感じさせる項目はない。では、他社の店訓と強グループでは何が違うのか。

ワースケとは:ワークスケジュールの意で、日別の勤務時間などが示されたもので店を動かすための重要なツールの一つ。パートアルバイトの都合と店側のニーズから、店長は出勤日時を明示したワークスケジュールを作成して掲示、パートアルバイトは自分で出勤日時を確認して、その証としてサインを入れる。したがって、このサインが無いことは、スケジュールを確認していない。つまり、出勤しないと判断される。詳細は別記事にて。

※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。

心は言葉を超える。経営者の思いを育んだ原体験

「なりたい自分になれる」苦難を乗り越えた社長がアルバイトに託す未来

 自分の思いを自分の言葉で伝えるから、従業員に届く。届くから従業員も社長の思いを大事にする。思いは行動に表れる。だから生産者の視察にはアルバイトも連れていく。毎月のミーティングは司会を持ち回り制にして、新人のアルバイトにも任せる。

「仕事はチームでするもの。将来、君たちが長になるときもある。みんなが意見を出しやすくなる環境作りを、今ここで学びなさい」

ミーティングを通じてプレゼン能力が身に着けば、はじめは取れなかったおすすめも取れるようになる。

「ここでアルバイトをすれば、自分が就職したいところに就職できるようになるよ」

オリエンテーションでは社長自ら、アルバイト社員にそう伝える。「ここに来れば、なりたい自分になれる」。強太社長がそこまでしてアルバイトに伝えたいことは何なのか。

「お客様からの評価や従業員満足度が上がれば、お店が良くなっていく過程を自分の目で見て共有していける。それが良いチーム、良い店づくりにつながっていく」

良い店づくりを通じて、チームが一つになるあの感覚を皆で分かち合いたい。強太社長が前職場で苦汁を舐めながらも、幾多の窮地を打破する中で得た仕事のやりがいや楽しさ、その原体験こそが強グループの強さとなり、顧客にも従業員にも愛される店の魅力となっている。

驚異の定着率を誇る居酒屋の秘密

学生が卒業まで働く「強グループ」の育成哲学と独自の仕組み

(有)KYOTAファクトリーが展開する居酒屋「強グループ」は、学生アルバイトの驚異的な定着率で知られています。

その秘密は、代表の佐々木強太氏が有名居酒屋チェーン時代に培った経営手腕と人材育成への情熱にありました。

アルバイトが「何をすればいいか分からない」ことから辞めてしまうという課題に対し、強グループでは「トレーニングシート」で目標を明確化し、「ランク制」で成長を可視化。

さらに、強太社長自らが「僕ららしさを守るルールと文化10か条」に込めた思いを直接伝え、アルバイトの主体性を引き出しています。

これらの独自の取り組みが、従業員満足度と店舗の質を高め、「ここで働きたい」「なりたい自分になれる」とアルバイトに思わせる魅力的なチーム作りへと繋がっています。

人材育成や従業員の定着に課題を抱える方は、ぜひこの記事を参考に、あなたの店舗に合った方法を実践してみてください。

(居酒屋甲子園 概要)居酒屋甲子園公式ホームページ

(撮影のご協力)有限会社KYOTAファクトリー 代表取締役 佐々木強太さん・株式会社クロールアップ 代表取締役 及川大生さん

(produced by)株式会社プランズ 炎丸 グループ 代表取締役 深見浩一【人生謎解きバラエティ】おもおかチャンネル

※専門家がお話を伺い、課題解決をサポートします。

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