離職率の適正と目安
店舗経営、ピープルビジネスでは売上増大を次のように定義しています。
「売上の増大とは、そこで働く人のレベルの向上であり、スマイルである」
これは文字通り、店で働く人たちの成長やスマイルがあって売上が増大していくことを意味しています。
これを実現するためには、
パートアルバイトや店長などの従業員の成長が求められ、成長のために乗り越えなければならないハードルがあります。それを苦痛に感じたり、成長を嫌がる現状維持タイプの人たちは退職してしまうのがピープル・ビジネスの特徴の一つです。
つまり、ピープル・ビジネスにおいて離職ゼロの場合、居心地が良い、仕事をサボってもバレない、楽をして給与がもらえる、自由気ままに働ける、自己成長を伴わない現状維持の組織風土などの傾向があります。
さらに、店をパートアルバイトに任せきりで放置状態にあり、つまみ食い、商品や金銭を着服するなどの不正がしやすい緩めの労働環境でも離職が少ない傾向になります。
また、人の入れ替わりのない職場では、無意識のうちにマンネリ化、馴れ合いや癒着状態になり、店舗運営レベル低下にも繋がります。
逆に、モラルや倫理感、そして士気が高く成長も求められる組織風土では一定の離職が発生します。
このような中で生き残った人はリーダーや正社員に登用されることがよくあります。そのため、組織活性化や人財開発レベルの向上の観点からも一定の離職が必要になるのです。
2000年代以降、携帯電話からスマートフォンへの進化やSNS の発展などからパートアルバイトらが店舗で不適切な行為をして、それを動画で撮影し、SNSに投稿して炎上するバイトテロ問題に代表されるように、もしも、このような状況があって、このような人が居ると、店舗という規模の小さい事業体は一瞬潰れてしまう。それほど恐ろしいことなのです。
離職率の目安
離職率の目安はバブル期で15~30%、バブル期以降は8~30%の範囲、30%を超えると危険水準であり、労働環境や人間関係などに問題があることが分かっています。
そのため、離職率を適正にコントロールするために、パートアルバイトのを計画的に採用し、適切なトレーニングによってレベルを向上させることが店長に求められる労務管理です。
ちなみに、厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」による離職率は、一般労働者が 12.1%、パートタイム労働者が 23.8%となっています。
離職率と店長やスーパーバイザーの職務
ピープル・ビジネス、店舗経営では、店という狭い空間の労働環境を整えることが、店長やスーパーバイザー(SV)の一つ職務です。
具体的には、モラルや倫理感があり、パートアルバイトの士気を引き出し自己成長可能な労働環境をつくることです。そして、会社にとって有益で高質な人財を育成し、定着させることが店長に求められる職務であり、その人財を正社員に登用するのがSVに求められる職務なのです。
実はこの役割が明確になっているからこそ、店舗展開に耐え得る人財を豊富に在籍させることができるのです。
そして、離職率は店長のトレーニング、リーダーシップや人間関係の表れでもあり、パートアルバイトの時間帯責任者やトレーナーなどのリーダーを何名育成したか。また、離職率から店長のマネジメントスキルを判断することができるのです。
よって離職率は適正なコントロールが求められる経営指標の一つとも言え、人事評価項目とも連動していて月次評価も重要になります。
さあ、それではこの記事を参考にあなたの店舗の離職率の把握から離職者数を予測し、自店舗の月間売上計画とともに離職者数計画を立ててみましょう。


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