
売れた理由は商品力だけではなかった。商品を売るための原理原則を徹底していた
ピープルビジネス視点での要点整理
「焼きあご塩らー麺たかはし」は売上増大戦略をとり、高投資・早期回収型のビジネスモデルです。
とは言え、リスク・ハイリターンの博打的ビジネスではなく、一円、一円の積み重ねで早期を回収を実現している。
ビジネスモデルの項目別要点
1.商品戦略
主力商品を絞り、売れないからと商品をひろげませんでした。単時間で高品質の商品提供を可能にし、結果、クイックサービスによって客席回転率を上げて、収益を獲得しています。
2.リピート戦略
「また食べたい」と思わせる主張とインパクトある味の主力商品「焼きあご塩らー麺」で固定客化をを図り、販売価格をディスカウントなど現金を減らすようなリピート戦略に頼っていない。
3.出店戦略
一等立地。創業当時は、マーケットの小さい茗荷谷に出店しましたが、マーケットの大きな新宿に店を移転しました。
要は、一般的にありがちな「美味しい商品であれば、お客様はどこでも来店してくれる」との発想ではなく、出店戦略の大原則である「お客様となる人の集まる地域」「お客様が来店しやすい場所」に移転したのです。
これも創業時のまったく売れない大赤字の日々を経験したからにほかなりません。
4.営業時間設定
立地の潜在購買力を最大限獲得できる営業時間を設定し、施設稼働率を上げています。
5.オペレーション
主力商品の絞り込むことで 徹底的なオペレーションの工程管理から無駄を最小限にし、単純化や専門化されたオペレーションで即戦力化や人件費削減も可能にしています。
実は、これらはチェーン化やマニュアル化に必要な3S(単純化、標準化と専門化)を指し、高橋さんからはこの「3S」という言葉はありませんでしたが、ご自身の苦悩から探究し、導いた結果なのではないでしょうか。
(3Sの詳細・関連記事)ピープル・ビジネス理論 2章 ビジネスモデル論 3.業態革新の探究と競合差別化の歴史 この記事では、大手チェーンに見る「今では当たり前の文化」。しかしながら、創業当時は「当たり前ではなかった」のです。その背景には失敗と試行錯誤の繰り返しとあくなき挑戦について解説します。
6.収益対策
1.一等立地の高家賃対策
クイックサービスと限定メニューで客席回転率を上げてピークタイムの売上獲得と適切な営業時間設定で、効果的に売上を獲得しています。
2.粗利増加対策
粗利を増やすために原価を削ることはせずに、逆に原価率40%にしてお客様満足度が上がるように商品価値を上げて販売数を増やし、粗利益を増やしています。
3.ロス対策
商品の絞り込みと販売数を増やすことで食材の回転率を上げ、不要な仕入れや仕込みを減らました。
4.損益構造
上記の売上や粗利益を最大限獲得するオペレーションに加え、お客様の来店や満足度に影響しない固定費や変動費は徹底的に圧縮して損益分岐点を下げているため、高利益率の損益構造になっています。
5.スケールメリット
自社の事業規模と店舗数を増やすことに伴った仕入れ構造や物流の見直しによって原価率を10ポイント削減しています。。
6.資金調達
自己資本が低い中、大きく借入して、出店に投資し、早期回収と返済の繰り返しで信用を上げて資金調達がしやすい経営状況を実現しています。
これらは、商品戦略、オペレーションや高利益率の損益構造などの総合的なビジネスモデルが支えています。
ど素人経営の真髄「成功と失敗の選択」
現状思考と目標からの逆算思考が成否を分ける
もしあなたが商売をするなら、家賃が安くて、マーケットが小さく、潜在購買力も低く、立地も悪く、狭い店舗で商売をしたいと思いますか?それとも、逆のほうがいいですか?
これは、創業し、年商7億円を達成するまでに高橋さんが繰り返した「成功と失敗の選択」の一つで、その考えは、以下に要約できます。
1.商売の定石
売れる場所で、売れる商品を徹底的に売り尽くす戦略でそれを仕組み化する。
2.商売の成否の分岐点
商品力だけで勝負しようとしたり、開業資金が足りないからと三等立地で開業しても、集客が難しく、結果、毎日多くのロスを出し、資金繰りが悪化してしまう厳しい経営になります。商品が売れる立地を選び、必然な資金を調達。
3.立地と廃棄ロス
三等立地でロスを出すのであれば、そのロス金額分上乗せした立地の物件の方がまだ売れる。売れる立地で、機会損失なしで売れれば、ロスも最小限に抑えられる。
「焼きあご塩らー麺たかはし」ど素人経営の真髄
飲食の経験も知恵もないど素人がコンプレックスを武器に大赤字を克服しました。イチかバチかの賭けで年商7億円を達成した裏には、逆境を武器に変えてしまうバイタリティに加え、現状思考でなく、目標からの逆算思考で現実を見て徹底的に行動されています。
そして、商品や資金ばかりに目が行きがちなのですが、お客様に満足いただける商品を売るために投資と回収を考え、ビジネスモデルで俯瞰して必要な行動と優先順位を決めて、結果が出るまで徹底的に実行をしています。
これが「焼きあご塩らー麺たかはし」のど素人経営の真髄と言えるのではないでしょうか。
(撮影のご協力)焼きあご塩らーめんたかはし・株式会社ヒカリッチ アソシエイツ 代表取締役 髙橋夕佳さん
(produced by)株式会社プランズ 炎丸 グループ 代表取締役 深見浩一【人生謎解きバラエティ】おもおかチャンネル
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