店舗監査(会計と業務)のすすめ方 3.店舗監査の種類

店舗監査 業務監査 店舗 現場

本連載記事【目次】 前の記事 次の記事

【この記事の概要】
 監査の狙いは、店舗に常に気を配っていることの周知から「出来心による悪事を踏みとどまらせる」抑止や予防にあります。
 一般に監査は「誤りを見つけて修正すること」と「悪者を見つけて反省させたり、罰を与えること」と思われがちですが、それは違います。監査によって、ミスが起こりづらい仕組みややり方を作りそれに従うことと、もしミスや悪意による盗みがあった場合、それを検証可能な仕組みを機能させることで悪い気持ちを起こし得ない仕組みを作ることが大事です。

店舗監査の種類 会計監査と業務監査

 今回は店舗監査の種類についてご説明します。今回のテーマは監査で重視すべき基本的な考え方と注意事項です。考え方については全監査での共通事項と会計監査と業務監査でのそれぞれで考慮すべき内容をお伝えします。

会計監査と業務監査の仕組み化

監査の正しい解釈と仕組み化の目指すべきゴール

 一般に監査は「誤りを見つけて修正すること」と「悪者を見つけて反省させたり、罰を与えること」と思われがちですが、それは違います。

監査は全てを調べてミスを検出する全数監査をするに越したことはありませんが、それでは費用対効果を考えると決して望ましくはありません。出来れば少ない効果で多くの効果を上げることが求められます。

そのためには「ミスが起こりづらい仕組みややり方を作りそれに従うことと、もしミスや悪意による盗みがあった場合、それを検証可能な仕組みを機能させることで悪い気持ちを起こし得ない仕組みを作ることが大事」です。

つまり監査は、内部統制と言われる「牽制の仕組みを前提にその仕組みが有効に機能するために少しの事例を調べて、そこで誤りや問題が発生してなければ全体に問題は無かろう」と推測できる仕組みが出来る事を目指すわけです。

監査実施の本質的目的と期待効果

 その仕組みが有効に機能していれば、日々の実務でもし問題が起きたとしても修正行動が取られたり、もし悪意で悪事を働こうとしても、仕組みが完璧なのでそもそも悪事を働けなかったり、仮にその仕組みを破って悪事を働いたとしても「見つかるに違いない」「会社が業務遂行に注意を払っている」と思わせることが出来たら問題が起こる可能性はかなり低減させられるのです。そのような仕組み作りが監査の目的で、あくまで犯罪の抑制や予防をすることなのです。

シェアお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次