店長に必要なモチベーションスキルとは
店舗経営におけるモチベーションの解釈と実態
一般にはモチベーションとは「動機づけ」と解釈され、部下の動機づけは管理職の職務と認識されていることが多く、マニュアルや人事評価にも「部下を動機づける」ことが明記されている(ここでいう部下とは、契約形態に関係なく正社員、契約社員やパート・アルバイトなどまでのスタッフを指す)。
しかしながら実態は、この「動機づけ」「モチベーション」の定義が曖昧であったり、モチベーションとパッション(情熱)がセットで解釈されていたり、現場でどのように実践するのかまで明確になっていないことが多い。
さらに、部下を「動機づけ」することは、個人の感覚や裁量に委ねられ、誤った解釈のもとで個人差やばらつきも多く、活用や浸透を難しくさせてしまっている。
そもそも、店舗経営では部下にモチベーションを与える認識が弱く、従業員が自ら自発的に動くものだと捉えらており、モチベーションは本人の問題とも受け止められてきた。
結果、即戦力化ができず、育った頃の「慣れた頃退職*」によって高質人財の流出、賃金アップで人の定着を図ろうとして人件費増による赤字経営を招くこととなった。
店舗経営(ピープル・ビジネス)では、これらの問題解決と従業員の潜在能力を引き出すために、モチベーションを定義し、浸透させる必要から構築がなされていった。
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モチベーションとは何か
そもそもモチベーションとは何か。店舗経営(ピープル・ビジネス)におけるモチベーションをここで明確に定義したい。
モベーションとは、「人が決断や行動を起こすときに、その原動力や源泉となる心の要因のこと」を意味する。
具体的には、人が自ら進んで行動や決断をするにあたり、その原動力となるきっかけで欲求を満たす要因、動機や理由などの根本的要因で「人はなぜその行動をするのか」や「やる気」の源のことと定義し、人間関係を構築するいち要因と位置付けている。
店長のモチベーションスキルと人財開発のあるべきとは
店舗経営では、一人のセールスマンではなくチームで業績などを達成することが求められる。そして、店長という立場で、多くの部下の間接的マネジメントで人を動かし、結果をだすことが求められる。