店長マニュアル 2.10のマネジメント知識 (8)商品管理

店長マニュアル 商品管理 在庫管理 欠品防止 品質管理

本連載記事【目次】 前の記事 次の記事

【この記事の概要】
 感情の無い「ありのままのモノ」から五感を通じ正確な事実確認と適切な対応から、在庫、欠品や品質管理にとどまらないリスク対策によって売上を増大にし、利益も確保する。

 (8)商品管理

商品には感情が無く、何も言ってくれない。ありのままの事実を映し出してくれるモノ

 店舗経営(ピープル・ビジネス)における商品管理とは、品質の良し悪し、欠品や在庫などの数量の管理にとどまらずに、身近な商品が映し出してくれたありのままの事実を五感から正確な事実確認、その根本原因究明から解決と再発防止をする。見た目などで判断せず、正確で精度の高いプロセスマネジメントこと。

商品管理とは

 商品管理とは、商品の仕入から販売、提供までの各プロセスにおいて、その作業担当者がオペレーションをしながら、五感を使って品質、量や盛り付けなどを基準内外のチェックを何重もの体制で実施することで、お客様に不完全な商品の提供を予防することができる。

万が一、不完全な商品を提供してしまったとしても、問題の根本原因を段階的究明を可能にし、根本解決を図る管理のこと。

どんなに品質管理を徹底したとしても100%完璧が保証されることはなく、段階的で何重ものチェック体制で未然に防ぐとともに、根本原因究明と再発防止ができるような管理システム。

具体的には、商品や原材料が店舗に搬入(仕入)され、お客様の手元に届くまでの時間軸で、品質、数量や歩留まり、欠品、陳列、販売提供のオペレーション実施時に品質劣化や悪化などの基準外商品の把握と廃業。問題発生時には、その事実確認、根本原因究明から必要な再発防止策を店舗スッタフを通じて行う。

例えば、「サラダに虫が混入していた」とお客様からクレームがあった場合、クレームが発生時から店舗搬入時点まで段階的にさかのぼり、提供、調理、仕込み、保管や搬入など、どの時点で虫が混入したのかを確認する。葉物野菜であれば、仮に虫が搬入時から混入していたとしても水洗いや盛り付けどの各工程で予防ができ、どの時点での問題かも分かるので解決も容易になる。

商品管理の目的

 店舗経営に必須な商品の状態を見た目、臭いや触覚など五感で品質の良し悪しも分かり、さらに感情も無い。その商品の管理の目的は、

① 手作業と五感の駆使による生産性向上(一手作業と同時に五感を使ったマネジメント)

 その商品を担当作業をしながら、商品の痛みや異物混入などの基準外商品が無いかの確認も同時に行えるスタッフを育成し生産性を向上させる。これはチェックリストに基づいた品質管理チェックを一つのオペレーションに組み込むこととトレーニングから実現する。

② 正確な事実確認と再発防止

 問題発生時には、事実を正確に把握し根本原因究明をトラブルシューティング*と呼ばれる問題解決の一手法で実行でき、再発防止までをオペレーションの改善やスッタフの育成によって徹底できる人の育成にある。

*トラブルシューティング(Troubleshooting):問題発生時に、その症状から原因を探し、特定して、それを排除するまでの一連の過程のこと。

シェアお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次