【この記事の概要】
「あなたの店は見えていないかもしれない」
と言われたらどうしますか?「そんなことはない。大きな看板があるんだから」と思うかもしれませんね。しかし、「たいていの場合、お店の人が思うほど、その店は見えていない」ということが、30年以上にわたり、50,000店を超える立地と売上予測調査に関わり数多くの店の立地と看板を見てきた筆者の偽らざる感想です。
本記事であなたの店が見えていない第一の理由を知って、お店の存在を表す看板はどこに設置すれば効果的なのか、街中の事例をもとに、皆さんと一緒に研究してみましょう。
あなたの店は「見える店ですか、それとも見えない店ですか?」
たいていの場合、お店の人が思うほど、その店は見えていない
「あなたの店は見えていないかもしれない」
と言われたらどうしますか?「そんなことはない。大きな看板があるんだから」と思うかもしれませんね。
しかし、「お店の人が思うほど、その店が見えていない」がたいてい本当のこと。
と、数多くの店の立地と看板を見てきた私の偽らざる感想です。
それはどうしてでしょうか。
あなたの店が見えていない第一の理由
お店の存在を表す看板はどこに設置すれば効果的なのか
そもそも、お店を表す看板はたいてい店の「出入口の上」のファサード(建物の正面)に設置することが多いのです(図1)。
しかし、これからして間違いです。
果たしてこの看板は誰が見るでしょう。
その看板は、お店の前にお店を見る方向で立つ場合に限り見えるに過ぎない(図2)からです。
多くのお客さんはそのようにしてお店を見るでしょうか?
店頭を歩く人々が、立ち止まって店のほうにカラダや顔を向けて見ることがあるでしょうか?まずありません。
ということは、通常の立地で、たいていの人々は、そのお店の看板を見ていないということです。
せいぜい、人々が見るのは、お店の横サイドだけです(図3)。
ですから、お店の存在は、“そこにお店があることを知っている人”だけにしかわからないことが多い。
これが、あなたの店が見えていない第一の理由です。
店舗立地の改善 – 店前を通る人にあなたの店を知ってもらう視界性向上の方法
あなたの店を知らない人に店の存在を知ってもらう立地改善のポイント
先述した、あなたの店が見えない理由、お店の存在は、“そこにお店があることを知っている人”だけにしかわからないことが多いことを改善する具体的なアクションは、以下の三段階でとらえるとよいでしょう。
1)店の前に据置看板を置く(図4)
2)横サイドから見える看板やバナーを取り付ける(図5)
そして、
3)間口を少しセットバックさせ、通行者から正面に見える壁を作り看板などを描く(図6).
などをやる必要があるのです。
このように、視界性評価を上げるための工夫を「視界補助」と言います。
しかし、こうやって、「視界補助」をつけただけでは、まだじゅうぶんではありません。